演劇集団THE・ガジラ「セルロイド」ザ・スズナリ(ネタたばれ有)
<2007年2月13日(火)夜>
引きこもりの兄と2人きりの部屋に、怪我をしたホームレスの男を連れてきた女。昔、父親に虐待されたらしい女は、当時の記憶を思い出すために父親を部屋に呼んでいるので、男に身を守って欲しいと依頼する。やがてやってきた父親を問詰める始めたのを機会に、様々な視点から当時の話が語られる。
幼児虐待をテーマにして、その鎖の中心に位置してしまった人物を描いた、相変わらず重たい芝居。部屋と思っていた場所が実は(略)で、連れてきた男が実は(略)というのが途中でわかって、美術とその使い方に納得する。ガジラにしては役者の出来がいまいちで、特に真那胡敬二の声の軽さは残念。
終盤の女(岡まゆみ)の「私は母親からはのけ者にされて、父親からはレイプされて、それでも必死に生延びてきたんだ。食べ物がないくらいでなんだ。そんな私に愛情なんか期待するんじゃないよ(大意)」という台詞は、虐待する人の心情(無意識)の一種として、(賛成はするわけではないけれど)少し会得するところがあった。
引きこもりの兄と2人きりの部屋に、怪我をしたホームレスの男を連れてきた女。昔、父親に虐待されたらしい女は、当時の記憶を思い出すために父親を部屋に呼んでいるので、男に身を守って欲しいと依頼する。やがてやってきた父親を問詰める始めたのを機会に、様々な視点から当時の話が語られる。
幼児虐待をテーマにして、その鎖の中心に位置してしまった人物を描いた、相変わらず重たい芝居。部屋と思っていた場所が実は(略)で、連れてきた男が実は(略)というのが途中でわかって、美術とその使い方に納得する。ガジラにしては役者の出来がいまいちで、特に真那胡敬二の声の軽さは残念。
終盤の女(岡まゆみ)の「私は母親からはのけ者にされて、父親からはレイプされて、それでも必死に生延びてきたんだ。食べ物がないくらいでなんだ。そんな私に愛情なんか期待するんじゃないよ(大意)」という台詞は、虐待する人の心情(無意識)の一種として、(賛成はするわけではないけれど)少し会得するところがあった。
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