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2007年3月15日 (木)

新国立劇場主催「コペンハーゲン / COPENHAGEN」新国立劇場小劇場

<2007年3月14日(水)昼>

死後の世界で会話をしている、物理学者のボーアとハイゼンベルク、それにボーアの妻のマルグレーテ。ナチスの影響下で原子力の研究に関係のあった2人が1941年に交わした会話は、原子力の兵器転用に関して大きな影響があったと言われていたが、その正確な内容は不明なままだった。死後の世界で3人は、当時の会話の内容を再現しようとするが、お互いの記憶は食違う。

物事を突止めようという意思に満ちた会話ばかりで構成される、ものすごく濃い舞台。見終わった後は充実感と疲労感が半々。よい芝居は世の中にたくさんあるけど、日本では見ないタイプのよい芝居。超硬派。今井朋彦がよかったな。

劇中でも説明される、物体や実験道具を模した舞台と照明は非常に好み。模しただけでなく、ちゃんと芝居の内容ともリンクしている。

物理学者の話なので科学用語がたくさん出てくるが、それはわかりやすく説明されるし、わからなくてもほとんど問題なし。原爆の話題も扱うが、日本の話題はあっさり。

せっかくこれを再演するなら、中劇場か他の劇場で、同時再演として「東京原子核クラブ(これはマキノノゾミ作)」を計画するくらいのことは考えてほしかった。ドイツ目線、日本目線にアメリカ目線も加えた、原爆研究をめぐる芝居の同時上演なんて企画、誰か立ててください。

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