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2007年7月22日 (日)

NODA・MAP番外公演「THE BEE(ロンドンバージョン)」シアタートラム

<2007年7月22日(日)昼>

粗筋は日本バージョンを参照。

舞台装置と衣装が違い、映像はないものの、演出は日本バージョンをほぼ踏襲。冒頭のやりとりでは思い切り誇張しているのが伝わる演技で、「省略と誇張がスタイル」と言い切った野田秀樹らしい。

海外役者3人は、よく野田秀樹のノリがわかる人たちを探してきたな、という感想。ところどころでは日本版の役者を凌ぐ場面もあり(Kathryn Hunterの「むかしむかし善良な人が・・・」の語り、Tony Bellのテレビキャスター、Glyn Pritchardの特殊警察)。野田秀樹は台詞少な目で、おとこ女の気味悪さを加味しても(笑)さして違和感を感じず。

台詞の量が多かったせいもあるけど、目を引いたのも一部苦しかったのもKathryn Hunter。踊っていた場面の違和感があったけど、それ以外はおおむね良好。野田秀樹より背が低かったけど、大きく見えました。

日本人が観るなら、分かりやすさはもちろん日本語版だけど、それぞれ違う好みの個所があるので優劣はつけがたいところ。

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2007年7月 8日 (日)

NODA・MAP番外公演「THE BEE(日本バージョン)」シアタートラム(ネタばれ有り)

<2007年7月8日(日)昼>

仕事を終えたサラリーマンが帰宅しようとすると、自宅に脱獄犯が立てこもり、妻子を人質に取っていた。周囲を封鎖する警官に様々訴えるも、なんら具体的な対策は教えてもらえない。そこで脱獄犯の説得を依頼するために脱獄犯の妻に会いに行くが、彼女はまったく取りあわない。業を煮やしたサラリーマンは、脱獄犯の妻子を人質にとり、脱獄犯に対して家族の解放を要求する。

短い芝居なので粗筋がすでにネタばれっぽいのはご容赦。筒井康隆の原作は読んだはずだけど覚えていない。舞台に障害物がないので立見でも見切れなし。

内容はきつい話。野田秀樹の悪人が全然怖くないのと、いかにも野田秀樹らしいシンプルな舞台を駆使した演出が全体を和らげる。代わりに、銃や鉛筆やテレビ番組などの小道具、ストレートな強姦といった暴力要素が前面に出ているあたりは、近年の野田秀樹の特徴。

芝居前半は全員いろいろな芝居を見せてくれるのだけど、後半が野田秀樹の一人芝居みたいになってしまうのがもったいない。せっかくの豪華な役者陣なら、キャスティングを入替えたほうがよかったなと思う。とても真面目な演出だけど、前述の通り野田秀樹の主人公があまり怖くない。狂気がエスカレートする段階をすっ飛ばしているので、芝居のスピード感は出ていても物足りなさを感じる。秋山奈津子はこの役ならば彼女でしょう、というキャスティング。ただしこの路線の候補があまりいないのは寂しい限り。

最近いろんな人が映像を使うようになってきたけど、今回も映像を上手に使っていた。特に最後がよかった。でもやっぱり「アンデルセン・プロジェクト」のロペール・ルパージュの衝撃は超えられない。映像メインでないから十分ですけど。

以下雑感。

その1。カーテンコールでロンドン版のチケットの宣伝をしていた。単なる予感だけど、この芝居はロンドン版の方が面白そう。売れなさすぎでは困るけど、当日券派の私としてはチケット入手が簡単なのはありがたい。

その2。当日パンフに日本版とロンドン版のスタッフが記載されているけど、これが結構面白い。英語の参考にもなります。照明ではDesignerとAssistant to DesignerとCoordinatorとOperatorとが掲載されているし、国際貨物輸送とか法務アドバイザーなんてあたりは海の向こう感が漂っていて、なんかよいです。舞台監督に直接該当するのはプロダクションマネージャーでいいのかな、きっと担当範囲が違って訳しあぐねたのかな、とか想像してしまう。

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2007年7月 5日 (木)

2007年上半期決算

半年なんてあっという間に過ぎていくもので、上半期の決算をしてみたいと思います。2007年上半期に観劇した一覧です。

(1)PARCO PRESENTS「志の輔らくご in PARCO 2007」パルコ劇場
(2)松竹製作「朧の森に棲む鬼」新橋演舞場
(3)PARCO PRESENTS「志の輔らくご in PARCO 2007」パルコ劇場(2回目)
(4)キョードー東京・Me&Herコーポレーション・ネビュラプロジェクト「えっと、おいらは誰だっけ?」青山円形劇場
(5)演劇集団THE・ガジラ「セルロイド」ザ・スズナリ
(6)新国立劇場主催「コペンハーゲン / COPENHAGEN」新国立劇場小劇場
(7)五反田団「いやむしろわすれて草」こまばアゴラ劇場
(8)パルコ企画製作「コンフィダント・絆」PARCO劇場
(9)青年団「東京ノート」こまばアゴラ劇場
(10)こまつ座「紙屋町さくらホテル」俳優座劇場
(11)ナイロン100℃「犬は鎖につなぐべからず~岸田國士一幕劇コレクション~」青山円形劇場
(12)世田谷パブリックシアター企画制作「死のバリエーション」シアタートラム
(13)グリング「ヒトガタ」THEATER/TOPS
(14)M&Oplays + ペンギンプルペイルパイルズプロデュース「ワンマン・ショー」シアタートラム
(15)阿佐ヶ谷スパイダース「少女とガソリン」ザ・スズナリ
(16)世田谷パブリックシアター企画・製作「国盗人」世田谷パブリックシアター

上記16本、他に隠し観劇はなし、チケットは全て公式ルートで購入した結果

  • チケット総額は95850円
  • 1本あたりの単価は5990円

となりました。今回はひょっとしたら数百円の誤差があるかもしれないので、その場合は単価が6000円を超えます。以前は単価が5000円、5500円と順調に?上がってしまっていたのですが、今回さらに単価記録を更新してしまいました。昔はほとんどタダに近かった交通費も今ではかなりの額がかかっていますので、周辺コストまで含めると大変なことになります。

現在は出費総額を抑える方針、かつ時間の都合がつきにくいという事情があるため、本数は減少しているのですが、過去の傾向では年末の駆込需要がひどいので、今から予断を許しません。

改めて上の一覧を眺めてみると、冒険する余裕がなくなっていることがはっきりします。観られる本数が少ないからというのもあるのですが、去年あたりから趣味への時間配分ということを気にするようになりまして、当日券派でもある私にとってはチケット確保から終演まで、芝居というのはその点非常に不利なわけです。

もともと細く長くのつもりで書いているブログであり、「どれだけ舞台を観られるかは時間とお金と運次第」と冒頭にも明記してありますが、このブログを熱心に継続するためには、趣味以外の新しい位置づけを芝居に与える必要がありそうです。それが見つかるまでは荒れた文章も混じるかと思いますが、細く長くのお付合いを改めてお願いします。

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