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2007年8月27日 (月)

物好きな客は一定数はいるものだ

fringe経由でまど。の「C.T.T. Selection in HIROSHIMAの開催」より。

最近の東京では劇団単位でやるところもあるみたいだし、以前、惑星ピスタチオも同じようなことをやっていた。こういう試演会にもなんか名前があったはずだけど、忘れた。

「未完成なものを舞台に上げるのか」
「舞台とは照明や音響や舞台美術も含めた総合芸術ではないのか」
「どうせやるならなぜ本公演をみせないのか」
ここまでの過程で、すでにさまざまな声をいただいています。
(本文より)

ただ観る側としては? 「おいしいかまずいか味見するのに」もしくは「これからの広島の演劇界の成長した舞台を観る為」にわざわざお金を払って時間を使って観に行くのですか?
(コメント欄)

こういう意見から察するに、広島(コメント氏は違うかも)は芝居の上演数も観客数も東京よりずっと少ないのだな、と思う(母数の極端な違いがあるのは承知。わざとですよ)。

私は試演会みたいなものに行ったことがない、ことを前提に話しますけど。

以前、年間50本観ていて、交通費の心配もなく、芝居が一番の趣味で、人気の商業芝居から噂の小劇団まで幅広く観ることができたころ。年間50本も観ていると、何本かは冒険に費やしてもいい、費やしたい、という気分になったもんです。

そういう客にとっては未完成な試演会というのは、

  • 途中状態という、半分舞台裏みたいなものが観られる
  • 上演後にいろんなトークが聴けるかも
  • 後日本番を観て、その差分を楽しめる
  • 安いから敷居が低いので、観たことがない劇団を観るにはちょうどよい

など、未完成ゆえの興味そそる成分を多く含んでいるんです。物好きといえばそのとおりなんですが。

主催者や参加者には、育てるためとか内輪なことを言い訳するよりは、「普段見られないあの役者の悩みっぷり」「近頃話題の劇団を一度に観られる」「しかもトークつき」「これでお値段なんと!」と、胸を張って某通販も顔負けの売込をしてほしい。個人的には、こじんまりした完成度よりも開き直ったインパクトを見せ付けてくれれば、下手でも全然構わない。本番とは違った楽しみ方はいくらでもあるはず。

もっと言えば、この人とかこの人とか、喜んで観てくれそうな人たちを呼んで、次回からはその紹介でさらに人を呼んで、宣伝も兼ねるとか。むしろ本番よりこっちのほうが盛上がるように持っていくとか(本末転倒?)。

もうとにかく、堂々とやってほしいもんです。

とりあえず、平田オリザに持ちかけて東京チャレンジとか。その場合、青年団の役者と演出で、同じ脚本を、仕上がり比較する企画なんて盛上がりませんかね。こまばアゴラ劇場での上演権を賭けて観客投票とか。

ちなみに私が何で行ったことがないかというと、単純にタイミングの問題です。試演会の性質上、ロングランはあり得ないので、興味のある試演会にタイミングを合わせるのは難しかった。

なんか無駄に独りで盛上がってしまったのでこのへんで。

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2007年8月15日 (水)

劇団新感線「犬顔家の一族の陰謀~金田真一耕助之介の事件です。ノート」サンシャイン劇場

<2007年8月14日(火)夜>

ものすごい金持ちである犬顔家の当主が亡くなった。奇妙な遺言が残され、遺産を相続するためには(略)。

チャンピオン祭りと銘打った約2年に1度のおポンチ芝居。と思いきや、それなりにしっかりした芝居。

題名からわかる通り、金田一耕介の「犬神家の一族(と他の作品も少々?)」のパロディ。知らなくても楽しめるけど、知っているともっと楽しめる。展開はおポンチで下ネタてんこ盛でアドリブ多用だけど、筋は結構残してあるし、一部の音楽や映像で映画を想像させたりするので、ふざけている割には崩れない芝居という仕上がり。

いわゆる「看板」な役者や常連の役者は控えめな役に、いつもは脇を固める役者をおポンチの中心に据えたキャスティング。中心に据えられた役者が全力でバカをさらす一方、ベテラン勢は少ない見せ場で確実にさらっていくなど、非常にバランスが取れている。世代交代をいろいろ考えているのかな、とどうでもいいことを考えたり。

台詞しゃべりっぱなしの宮藤官九郎は、久しぶりに上手さを再認識。なんだかんだで破壊力抜群の橋本じゅんは、カーテンコールで拍手が一番大きかったかも。

後に残らない笑いという点では先日のPiperに共通だけど、過剰な作りこみにかける熱意ではやはり新感線に一票。チケット代が高いのが唯一最大のネック。

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こまつ座&シス・カンパニー 企画製作「ロマンス」世田谷パブリックシアター(若干ネタばれあり)

<2007年8月14日(火)昼>

貧困に悩まされながらも医者として身を立て、やがて作家として認められたチェーホフの一生を描く。

何と言うか、これ以上あまり説明しようのない芝居。医者としていろいろな形の貧困に悩まされるのが前半。結婚した妻に振回されるのが後半。「ロマンス」という単語が時々出てくるけれど、それ以上ではない。

6人芝居なので役者が複数の役を兼ねるのはよくある事。出演者の実年齢の幅が広いので、ちょっとした役でも適任者がきちんと割当たる。チェーホフを男性4人で演じ分けて年齢を重ねていったのは面白い。けど、44歳で亡くなる直前の役を木場勝己に担当させるのは、ちょっとやり過ぎ。妹役はずうっと松たか子が担当しており、こちらは年をとらなさ過ぎ。大竹しのぶと入替わると思っていたけど。

終盤に脚本家と演出家の見解にかんする討論の場面があるけれど、それを除けばいたって「普通」の芝居。普通の芝居が悪いわけではないけど、主役を張る役者ばかりをそろえてこの普通さはないでしょう。締切を守った井上ひさしにはこんな脚本しか書けないのか、それとも面白い脚本を演出家が台無しにする二重構造を楽しめというのか。3時間強の立見で脚が疲れた私は、あえて毒づいてみる。

ちなみに当日券には50人くらい並んでいましたけど、1人2枚まで買えるので、列の半分くらいで売切れて以降立見になっていました。

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2007年8月12日 (日)

Piper「ひーはー」下北沢本多劇場

<2007年8月12日(日)昼>

余りに人里離れすぎて、まったく客の来ないステーキハウス。海外に出かけたオーナーに依頼されて留守番をする夫婦娘の3人家族。久しぶりのオーナーからの連絡で、客をもてなしてほしいと連絡が入る。が、その日を狙ったかのように様々な人物が店にやってきて、そろいもそろって誤解を招くような行動を取る。

前作の「スプーキーハウス」から、家族3人の設定を引継いでの新作。本人たちがカーテンコールで言っていたように、前作とまったく変わらない、ドリフのコント。誤解を招くまでの経緯にはとても無理があるはずなのに、なぜか笑ってしまうという不思議。

千秋楽なので一部を思いっきりアドリブにしたらしく、山内圭哉のしょうもないネタで水野美紀と片桐仁が堪えきれずに失笑。つられて客席も大爆笑。

後に残る芝居ではないけれど、これくらいやってもらえると、笑ってすっきりできる。楽しみました。

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2007年8月 2日 (木)

準備の行届いた宣伝画像

あまり芝居を観に行けないので新しいチラシが足りなくて公演情報が不足している昨今。たまたまネット上でM.O.P.の公演案内を見つけた。

その中でチラシ画像を掲載しているが、曰く、

ご自身のブログ、HP等への掲載はOKです(商用サイトを除く)。サイズの変更はOKですが、トリミング・加工・再配布等は禁止しております。あくまで個人の範囲内でご利用ください。
http://www.g-mop.com/history/42kouen/press/chirashi.html

いつもチラシ画像を掲載したサイトを見るたびに、著作権は大丈夫なのかと気になっていたのだけど、これなら安心して掲載できる。

制作協力に加藤昌史、山中歌子とネビュラプロジェクト(キャラメルボックスの名物?制作者)がクレジットされているけど、キャラメルボックスのサイトではチラシ画像利用というのはない。M.O.P.独自の作戦なんでしょう。

いつからこういう方針にしているのかわからないけど、無料で宣伝効果を高められる(かもしれない)という点では試して損はない手法。全劇団で試してみてはいかが。

といいつつ、自分のブログに画像は貼らない方針の私は、せっかくのかっこいい画像も掲載しません。ごめんなさい。

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