何をひどいと思うかによる
たまたま検索していて見つけた内容。まずはこちらのブログを読んでくださいな。
読みおわりましたか?
新国立劇場はチケットのばらまきをしているらしい。記事の趣旨からするとここが一番反応するところに思える。ただ、まあ、それが本当かどうかはどうでもいいです。私がこのブログでたまに「下手」とか「つまらない」とかなんの工夫もなく書けるのも、正当な対価を払っているという裏づけによるものなので。だいたい、一般の観客が他の人が無料招待かどうかなんて区別つきません。チケット束なんて気にしたこともなかった。
私がもっと気になったのが、このまえ上演していたギリシャ物語(がベースらしい)の三部作で、客席を削っているのに、観客が半分位しか埋まらなかったという部分。招待を入れてもこの集客って、企画か営業のどちらか(あるいは両方)が間違っている。役者はそれなりにそろっていたはずなんだけど。
それにしても地味な統一チラシに地味な演目が続いています。それがはまることもあるんでしょうけど、そもそも観に行く気を起こさせないことにはいかんともしがたい。運営面でも、たしか新感線の貸し劇場公演では、劇場の手配に融通が利かなくて、そのせいでびわ湖ホールをゲネプロも兼ねて借りたと制作の人が怒っている記事を読んだ記憶が。
ちなみに同じブログの他のエントリーでは世界の三本の指に入るという現理事長の発言を紹介しているけど、それは嘘だろう。私がオペラ劇場で観たときはサイドの席だったけど、上のサイド席に音が反射して変な聞こえ方だった。中劇場については山崎努がこの本に杮落としの際の騒ぎを記録している。だいたい、1000人規模の劇場なんて誰が使うんだ。使いこなせるのは野田秀樹くらいじゃないのか。その野田秀樹も最近ではシアターコクーンと世田谷パブリックシアターとイギリスが忙しくて寄付きません。
だから新国立劇場の劇場としての価値は、小劇場が一番大きいと思う。舞台の組み方の自由度とか、適度な大きさとか。
同じ時期に建てた世田谷パブリックシアターとシアタートラムは、土地の制約があったからかもしれないけれど、劇場の設計については見識があったと思う。
なのですけど、演劇研修生の事業には実は期待しています。ちなみにオペラとかバレエはもっと前から研修事業をやっているみたいだけど、どのくらいの成果が出ているんでしょうか。何をもって成果というのかわかりづらいですけど、その筋で有名な歌手やダンサーが輩出されているのか、誰かご存知でしたら教えてくださいな。
ちなみに研修成果のお披露目はこちら。ちらっと宣伝なんかもしてみたり。
ここで東京芸術劇場の話が全く出てきていないけど、まあ(略)。
この手の話題で切口を変えて、後でもう1本エントリーを書きます。国公立劇場の話ではありません。
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