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2008年2月17日 (日)

パルコ劇場のラインナップが面白すぎる

新国立劇場のラインナップが魅力的だというエントリを以前書きましたが、パルコ劇場がもっとすごいことになっています。

  • 至高の華(野村萬斎出演の狂言。多分落語に続いて狂言も定番ラインナップ化しようとしているので、とりあえず1日公演から)
  • LOVE LETTERS(まだ観たことがないけど、今回のキャスティングは5ステージ中4ステージ観たい)
  • MIDSUMMER CAROL(初演は観たけど、ガマザリって言ったほうがしっくり来る。G2演出なのが唯一の気がかり)
  • 49日後・・・(池田成志演出で、古田新太、八嶋智人が出る)
  • 恐竜と隣人のポルカ(大王の新作)
  • サンシャインボーイズ(テアトルエコー版は観たことがあるけど、それを江守徹と西岡徳馬で)
  • ウーマン・イン・ブラック(上川隆也と斎藤晴彦での3目演目。前回を観たけど、怖かった)

何ですかこのラインナップの厚みは。日程の都合で観に行けない公演もあるけど、逆に言えば日程の都合がつく限り観に行きたくなります。

経験のなせる業か、興行に対するビジネスとしての真剣さの現れか。ため息ものです。

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2008年2月14日 (木)

狙った2月公演が増えているのかも

2月8月は興行に客が集まらないと言われているのに、あえて2月に上演する団体はえらい、そのリスクを冒した分だけ集客できる。

と以前書いたのですけど。最近は2月に上演する団体が増えて、その分1月に上演する団体が減ったきた気がする。観る側として困るのは、観たい芝居が同じ時期に集中すること。こぞって2月上演されると困るんですが。

ええそうですとも芝居を観に行けない人の愚痴ですが何か。

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野田秀樹が東京芸術劇場の芸術監督に

こちら経由で知りました。公式ソースはこちら

大劇場はコンサート向け、中劇場はゆったり作りすぎたのが仇になって密度の高い雰囲気作りに不向き、小劇場は2つあるけど後発の劇場と比べると設備がやや貧弱、ということで、個人的には止めておけばいいのにと思いました。何かロンドンで思うところでもあったんでしょうか。

自作の上演はすでに予定されているようで、他の公演についても引受けたからにはそれなりの案も持っているでしょうから、外野は余計なことを言わず、今後の上演演目に期待するとしましょう。

これを検索していて見つけたのがTHEACONの記事。次の芸術監督という企画が秀逸。企画を立てたり、上演演目をいろいろ目利きするという点では、私はKERAに一票。それを引受けるくらいならもっと上演してほしいという気持ちもありますけど、向き不向きで言えば、挙がっている中では一番向いてそう。

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2008年2月12日 (火)

評判がよかったらしい新国立劇場研修生

こちらでは絶賛しているみたいですね。いや観たかったんですけど、そもそもZ席以外の当日券はすべて完売していたわけで。都合の悪い土曜日なら買えたかもしれないんですけど。

これを見逃したからあとは川崎公演なんですけど、非常に休みづらい日程なのがなんとも。しかし川崎公演は一生掲載されないんですかね。修了公演ではなくデビュー公演というならせめて宣伝してあげればいいのに。すでに仕事が決まっている人たちの宣伝は気が引けるんでしょうか。

<2008年2月13日24時30分追記>

さきほど確認したら、新国立劇場の公演情報のページからは削除されていました。一応演劇研修所のトップページからは辿れますけど、更新情報が増えたら消えてしまいそう。ページ自体が残ることを期待してもう一度リンクを載せておきます。こういう場合はパルコ劇場なんかはどうやって扱っていたかな。

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2008年2月 5日 (火)

新感線が導入した当日券の販売方式

前回の予告どおりのエントリです。

これまで芝居のほとんどを当日券で観てきましたが、今回の新感線の方式は初めてです。といっても簡単な仕組みで、

  • 所定の時間(今回は開演1時間前)までに並ぶ
  • そこで人数をカウントして、人数分の札が入ったくじを先頭から順番に引く
  • くじの順番に改めて並びなおす(時間までに並べなかった人はくじを引いた人たちの列の最後尾に並ぶ)
  • 先頭から順番に販売する(1人2枚まで)

というものです。今回は強運を発揮して、65人中63番(笑)を引いてしまったのですが、連れ立って並んでいた人たちが遅い番号を放棄したのと、遅い番号を引いた一部の人たちがその場で諦めて帰ったため、ぎりぎり購入することができました。

早い時間に並ぶことに関しては職業居住地その他によって有利不利がはっきりありますし、電話の当日券予約(場合によっては前日予約)もつながったと思ったら売切ということも多々ありましたので、今回の当日券方式を基本的には支持します。

ただもう一歩の工夫が求められるところです。具体的には

  1. 大勢で並ぶほうが有利である点。今回も1人2枚の購入が可能だったため、2人(以上)で並んでいる人たちはその分有利だった。これは1人1枚にすれば解決するのですが、そうすると当日券で連れ立って観に来るお客さんが激減しかねないので、いい解決方法を教えてほしいところです。
  2. 並ぶ人数に比例して余計な時間がかかる点。まあ今回の条件でくじ引き開始からチケット購入まで20分ですから、そこまでパンクするようなこともないかと思いますが。

いま思いついたんですけど、(1)の欠点を解消する方式として、デポジット制度はどうだろう。くじ1人1枚につきいくらかのお金を払っておき、売切まで並んで買えなかった人には返金、放棄した人の分は没収する。でも明らかに買えない番号を引いた人はさっさと別の用事に向かいたいだろうし、買える番号を引いた人は買ったチケットを後列の人に売ればよい。これも難しい。

昔、当日のX時までに抽選券を投函して、X時に当選番号を掲載するという海外の方式を読んだ記憶があるのだけど、あれの詳細が知りたい。

新感線の中の人たちも今回は試行錯誤ということでやってみていると思う。何かよい知恵はないものか。

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2008年2月 4日 (月)

劇団新感線「IZO」青山劇場(ネタばれあり)

2008年2月2日(土)夜

幕末の日本。階級の特に厳しい土佐の足軽である岡田以蔵は、友が切腹を命じられた際の出会いを機に武市半平太の道場に弟子入りする。武市の結成による土佐勤王党の一員となった以蔵は、尊皇攘夷に反対する勢力を京で暗殺する役割を担う。土佐の幼馴染で先に京に出てきていたミツは、そんな以蔵に戸惑いつつも思いを寄せるのだが・・・。

グリングの青木豪を脚本に迎えたいのうえ歌舞伎の新作は、幕末の史実に現代を重ね合わせた感動の一品。笑いを控えめにしてもここまでできることを実証した新境地。

まったく個人的な意見ですが(個人的でもないか)、現代という時代は産業革命に匹敵する変化が世界規模で起きている時代だと思っています。そんな時代では世界の流れをよく見て、自分の立ち位置を明確に意識して、どのように自分を通すか、常に注意しないとやっていけません(できてないですけど)。それが幕末の、現状の制度の理不尽さに疑問を持つ以蔵の態度や、開国すべきか否かに揺れる日本人の苦悩に、ぴたりとはまりました。成功要因の半分は青木豪の脚本です。

以蔵は武市に喜んでもらうことを望み、武市は土佐藩主にほめられて喜び、その藩主は徳川家に忠誠を誓う。そんな関係をミツの叔父に「侍というのは誰かに言われないと自分では何もできない哀しい身分だ」と言わせる台詞が、思いっきりツボにはまりました。いやもうサラリーマンとして最近(以下略)。

そんな関係が続くなかで無学と蔑まれていた以蔵が「天は動くものでございます」と言って、その言葉の意味に気がつく武市と聞き流す藩主との対比とか、いやもうサラリーマンとして最近(以下略)。

そういう脚本を上演するに当たって、新感線でいつもおなじみの面々だけでなく、木場勝己や西岡徳馬のようなベテランから、森田剛や戸田恵梨香のような若手まで満遍なく配置するあたり、いい意味での商業演劇っぽさを取入れています。池田鉄洋が意外なほどはまっていたのは評判どおりでした。京、土佐、薩摩と言葉指導のスタッフに3人も用意するなど、細かな点にも手間をかけています。

観れば間違いなく感動の一品なんですが、では絶賛かというとそこは言わせてもらわないと。映像操作のミスで「ご来場ありがとうござ」と上演中に表示されてしまったのがひとつ。この規模の芝居でよりによってああいう操作ミスは勘弁して。もうひとつは森田剛の演技。役どころもあるし、声が枯れていたのは見逃すとしても、絶叫と泣き言しか演技の引出がないのはいただけない。戸田恵梨香がとてもしっかりした演技だったため、余計気になった。

若くて(若く見えて)格好よくて殺陣が上手い役、そういう役がこなせる演技の上手な役者は誰が似合うのか、いつも考えるのだけど思いつかないんですよね。うーん。

まあそれを差引いても面白い芝居です。この舞台となった時代は約150年前。徳川300年の治世にも及んでいませんが、激動の時代がやってくるには十分な時間。そんな感覚を持ちながら観ると、よりいっそう興味がわくと思います。

今回のチケットは当日券で買ったのだけど、これは今後の人気劇団の標準方式になる可能性がある面白い方法(よくある方法?)だった。なので別途エントリを起こします。

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