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2008年3月16日 (日)

赤坂RED/REVOLUTION「東京」赤坂RED/THEATER

<2008年3月15日(土)夜>

高校の同級生たち。24歳になった今でも毎日のように集まって遊ぶ仲間だが、そのうちの2人が「サクセス」を求めて東京に行くことに。それを聞いた元同級生の引きこもりも一緒に行くことを主張。住込みで勤める1人の部屋に居候して始まった3人暮らし。

赤坂RED/REVOLUTIONは劇場主導企画の名前。戯曲先行、全キャスト別オーディションと制作課程が異様に充実した企画(こちらでオーディションの様子を紹介)。第一弾はTHE SHAMPOO HATの赤堀雅秋を脚本演出に迎えて、遅めの青春群像の直球勝負。

元々えんぶゼミの卒業公演に書下ろした脚本を修正したとのことで、上京であるとか、劇団であるとか、生活であるとか、それにふさわしい内容が一杯。THE SHAMPOO HATの「その夜の侍」をもっと直球に、もっと前向きに捉えたような脚本。地元に残った人たち、上京した人たち、働く人、役目を果たす人、断念せざるを得ない人、それぞれの立場は違うのですが、みんな生きることに一生懸命であることは共通項。そこを前向きに掬い取る力強さに今回は脱帽です。

犬や猫の使いかたの上手さだけでなく、劇団の裏事情をちりばめるあたりの職人芸も堪能できます。稽古場ルールって何ですかそれ(笑)。

役者については、申し訳ないですが名前すら聞いたことのない人がほとんどのキャスティングでした。が、全キャスト別にオーディションしただけあって、安定どころか個性の強さにを前面に出したはまり役ばかり。あえて挙げるとすれば絶妙のテンションで舞台を引張った元ひきこもり役の清水優と、直球台詞に説得力をもたせた劇団座長役の佐藤幾優でしょうか。ちょっとだけ、パチンコ屋バイト兼女優志望役(松永裕子)に二面性を感じてしまいましたが、許容範囲です。

オープニングとクライマックスでかかっていた音楽が非常に格好良かったので、ご存知の方、教えていただけると嬉しいです(オリジナルかな?)。

絶賛かと聞かれると少し違うのですが、普段悲観的、皮肉的な考え方をする私にとって、非常に胸を打つ、心に残る内容の舞台でした。

最後に雑感を2つ。
・当日パンフレットにはそれぞれの役者の所属劇団ではなく、所属事務所が併記されていた。これはこの舞台が、興行場の成功だけでなく、役者の売込も兼ねていることを制作側が明言していることと同じ。第二弾があるなら、役者の皆さんはぜひ挑戦することをお勧め。
・この劇場は初めてだったけど、「きれいなスズナリ」「すこし広いTHEATER/TOPS」「もうすこしまとまった俳優座劇場」といった趣。座りやすい椅子と合わせて、非常に好感度大。

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