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2008年5月 6日 (火)

阿佐ヶ谷スパイダースの失われた(中略)を求めて

THEACONが阿佐ヶ谷スパイダースと柳美里の因縁を紹介している。こんな話があったんだー、みたいな。

で読んでいて引っかかったのが、製作者(制作者?)から抗議のメールが来たくだり。阿佐ヶ谷スパイダースの制作者はビジネス感覚の優れた人だ、とかねてから私は勝手に想像しています。それなのに不躾な抗議のメールを出すことはないだろう、何か真相が隠されているのではないか、というのが以下の妄想の起点です。

よく読むと、
チケット購入の電話をしてくださった『日経エンタテインメント!』の編集者に抗議のメールが届いた
と書かれています。作家って自分でチケット買わないのね、仕事の依頼元にお願いすれば手配してもらえるんだ、うらやましいねぇ。

というやっかみはさておき、対象公演である「少女とガソリン」はスズナリで上演された芝居です。おそらく一般前売では入手できなかったでしょう。ちなみに当日券は毎回用意されており、私は当日券で観ました。

商業的に成功している劇団であれば、以前fringeで紹介されていたように、マスコミ枠、評論家枠としてチケットを毎公演用意しているでしょう。あるいは、依頼があった場合に、当日券からそちらに数枚まわすこともあるかもしれません。当然ですが、制作者は媒体で紹介してもらうことを前提として手配するでしょう。

日経の編集者も作家の機嫌を取るためにはなんとしてもチケットを入手する必要があります。そうなったら「ちょっとその日の招待枠はもう一杯で」なんて言われたくらいでめげてはいられません。「これは日経の雑誌の取材の一環でそこを何とか云々」くらいの口八丁は駆使して、チケットをもぎ取ります。制作者は日経で紹介してもらえるならと、誰かに頭を下げて(あるいは泣いてもらって)チケットを調整します。

ところが日経の媒体にはまったく載らず、柳美里の個人blogに掲載されただけ(現物は日付が古いためエントリが消えていた)。しかも単なる感想。集客効果は日経媒体と比べるべくもなく、その内容も制作、製作として参考になることがひとつもない。

そこまで妄想すると以下のメールも違った見方が出来るのではないかと思います。

「(中略)こちらから頼んで観ていただいたのならともかく、(中略)批評でも論評でもないあのような感想レベルのことを、個人的にブログに書いてしまうことに、非常に驚きました。
(中略)あの内容では配慮がなさすぎるというか。(中略)私としては看過できないことでもあり、もし差し支えなければ編集部としてのお考えをお聞かせ願いたいです」

制作者が聞きたがっているのは、柳美里の意見ではなく編集部の考えですね。で、日経の編集者が経緯を何も伝えずに「抗議のメールが来ましたアハハ」と、あるいは経緯を知らない別の編集者が誤解して「なんだこの野郎失礼な」と、メールを転送した。で柳美里が激怒。その激怒に制作者が激怒。制作者の激怒が出演者の激怒に。

つまり犯人は最初にチケットを手配した日経の編集者だ、というのが迷探偵としての推理ですが、メールの失われた中略の真相やいかに。

以上すべて妄想ですから、無粋なツッコミはなしで。

さて次の阿佐ヶ谷スパイダースですが、当日券の紹介がまだ載っていません。果たして観られるかどうか。

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