THE SHAMPOO HAT「立川ドライブ」シアタートラム
<2008年5月31日(土)夜>
立川の交番に勤務する松田はまもなく40歳。仕事に苦情を漏らす後輩と、近所の住人による苦情に困りつつ勤務をこなす日々。そんな松田がキャバレーではたらくさやかに惚れて、後輩からはからかわれているのだが・・・。
冒頭で大体の話はわかるけど、それを丁寧に追いかけていく芝居。どうってことのない、でも実際にありがちな会話が積み重なって、登場人物たちの希望のない日常が描かれる。台詞の選び方が適切すぎて、観ているこちらが痛くなる。
ただ脚本は素晴らしいが仕上がりがあと一歩で、主人公を演じた赤堀雅秋、美術、照明が劇場に負けていた。脚本演出を兼ねた役者としては体調次第という面もあると思うが、スタッフワークはスズナリ(の前回公演)と似たモノを持ってきてもつらい。いろんなスタッフと仕事を試したほうがいいのではないかと愚考。
役者では変な役が相変わらず上手い児玉貴志と、声の圧力が素晴らしい梨木智香がよい。
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