新国立劇場が芸術監督の人選の経緯をめぐってもめているらしい
という記事を見つけて検索してみたら、いろいろ出てきました。面白そうなんですけど、まとめる時間がないので材料だけ転がしておきます。気になったら後でまた。
- 交代の発表
- 交代理由が多忙によるコミュニケーション不足とのこと(朝日の魚拓:誰かがすでにとっていた)
- 出された声明と理事会のやり取り(これはなかなか面白い)
- 新国立劇場の運営体裁(お金の流れと監督権限とが一致していないみたいだけど、それでいいのか?)
- その運営体裁であいだに挟まっている日本芸術文化振興会の目的(営利目的ではなく、援助や伝統芸能の継承が主眼)と組織(手厚い国立劇場と比較してなんともそっけない新国立劇場)と理事構成(なんか奥まったところにある。職員数305人が適正かどうかは不明)と財務(平成19年度の決算がまだないけど、いいのか?)
- その振興会が依頼してまとめてもらっている評価委員会の評価報告書
報告書の19年度版はなかなか面白くて、「人件費の縮減は重要な問題」「狂言師の野村萬氏を招いての職員研修が実施されたことは、職員が自身の仕事に誇りや愛着を持つために好適だった」「演劇公演全体として入場者数が伸び悩んだが、より綿密なマーケティング・リサーチを進め、集客を図る必要がある」「新国立劇場については、自主公演のリハーサルに日数を要することは理解できるが、引続き貸与日数の増加に努力してほしい」「『芸術文化はお金のかかること』という考え方があるが、『いかにお金をかけないで、最大の効率を上げるか』という考え方もあり、今後の劇場マネジメントにこの発想を活かすことをを望みたい」
雑感メモ。
- 次のシーズンのラインナップは面白そうですよ。とは前に書いた。
- 1期3年の仕事を引受けるなら、2年前に確約をもらうのはやむをえないのでは。蜷川幸雄がシアターコクーンの芸術監督をいつ打診されたんだろう。
- 3年の仕事を1年で評価するのか。4年の仕事を2年で評価するほうがいいのでは。
- 芸術監督の仕事と権限がよくわからない。どのくらい外部の仕事をしてもいいのかもわからない。
- 新国立劇場はもとの使命(芸術振興)と現実(お金が足りないからもっと考えろ)が混ざっているみたい。
- コミュニケーション不足ってそれは理由になるのか。
- なるほどこういう組織も天下り対象になるのか。
- 新国立劇場の理事会のやり取りを芝居にしたら面白いんじゃなかろうか。
とりあえずこのへんで。
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