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2008年8月24日 (日)

芝居初心者の最初の1本にはパルコ劇場をお勧めする

fringeより

小劇場界にいま必要なのは、普段芝居を観ない/これから観たいと思っている方へのアドバイスであって
(中略)
小劇場に最初の一歩を踏み入れようとしている方にとって必要なのは、原石ではなく、すでに輝いているダイヤモンドなのです。

小劇場に最近愛情の足りない私が通りますよ、っと。

元エントリは芝居全体というよりは「小劇場」の観客数を増やすことを目的としているという理解を前提に。

最初の1本が大事だというのは同意。ただ私は、芝居初心者にはまず「面白い芝居もある」という認識を植えつけたほうがいいと考えている人間です。なので初心者は小劇場よりも商業演劇から入ったほうがいいのではないかと思っています。日本酒を飲まず嫌いなひとにはまず久保田の万寿(適当)をなめさせてみる、みたいなもんです。小劇場は面白いといわれているところほど尖ってナンボみたいなところがあるので、癖の強い酒でいきなり「飲めるか、飲めないか」の選別を迫るよりは、徐々に慣れてもらったほうが抵抗もすくないだろうし。

じゃ期間限定が当たり前の芝居で、万寿の代わりに何を勧めるんだという問題になります。銀座の商業演劇は非常に大味(偏見です)だし、出ている役者からして小劇場と違いすぎて、あとにつながりません。

なので、小劇場で見出されたひとたちが常に多数活躍しており、ある程度の面白さはまず保証できるという点で、パルコ劇場の芝居を提案したいと思います。注意点としては、たまにパルコ劇場も短期間の上演期間で実験してくることもあるので、2週間以上の上演期間が確保されている公演に絞ること。

まあ、きつい話が嫌いなのに「SISTERS」に当たるとか、ホラーが嫌いなのに「ウーマン・イン・ブラック」に当たるなんていう可能性はあります。それでも、役者の技量とか、スタッフワークとか、舞台の見易さとか快適さとか、劇場までのアクセスとか、そういう部分での拒否感はまずないはずなので、初心者へのお勧めのしやすさとしては、個人的には一番です。

価格が高いのと、人気公演のチケットの入手のしにくさとが課題に残りますが、最初にこれを体験しておけば、そこから安くておいしい酒に誘導するのは、それこそしのぶさんメールマガジン他にお任せってことで。

ちなみに、私が最初に自分から芝居を観たときには、たしか連休中にいくつかの劇場で何本か観て回ったのですがことごとくはずれで(今となっては名前すら思い出せない)、こんなもんかなーと思ってました。で、紀伊国屋書店で本を探していたら行列を見つけて、なんだろうと思ったら名前だけ聞いたことのあった惑星ピスタチオの「大切なバカンス」の当日券列で、ためしに並んでいたら余ったチケットを偶然売ってもらえて、ああ、面白い芝居は面白いんだと実感させてもらいました。あそこで観ていなかったら、今ほど芝居を観るようにはならなかったと思います。

なので最初に自分で観た芝居は、自分の中では「大切なバカンス」ということになっています。2003年没って早すぎるんだってば。

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