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2008年8月20日 (水)

お盆に読んだ本2冊

芝居に関係するこんな2冊。

1冊目は松尾スズキの「演技でいいから友達でいて」。たくさん並んでいた松尾スズキの本を本屋で眺めていて、これだけ対談集だったから買った。対談相手が豪華ですよ。文庫本だしお買得。ただ、演技に興味がある人にはものすごく面白い本だけど、演技に興味がない人だと意味が半減する本です。

こちらの人は他の本を読んで「史上最低につまらなかった」と書かれていますが、四季が好きな時点で、松尾スズキは合わないだろうなと思う。

松尾スズキはある程度長編で本領を発揮する人だと個人的には思っていますので、週刊誌のエッセイを集めた本だとつらいと思う。その点この本は、実力が拮抗している相手とまとまった量の対談をしているから、対談相手と松尾スズキの演技論とか舞台論が全快です。最近こういう話が少しだけわかるようになってきた。

2冊目はこれまた対談で、平田オリザの「ニッポンには対話がない」。読んだのはお盆より少し前だけど。

いろいろためになるけど、ものすごく私のツボにはまった平田オリザの発言が1箇所。

異なる感性とか異なる価値観をすり合わせていくのは大変なことなんですけれども、それをいとわないという習慣を身につけていかないと、少なくとも異なる文化的背景を持った人とは仕事にならない。そういう精神的な体力がついていないのではないかと、学生などを見ていていも思います。

考えたり議論したりすることを「精神的な体力」と呼ぶことから、自然に身につける機会がなかったのであればトレーニングして身につけないと具わらないものだという考え方、筋肉や運動神経と同じく身につけるのに最適な時期があるはずだということ、使っていないと衰えること、なんかが想像できた。考えることが苦手な自分への示唆として、非常にためになる一文だった。

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