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2008年8月11日 (月)

松竹製作「八月納涼大歌舞伎 第三部 野田版愛陀姫」歌舞伎座

<2008年8月10日(日)夜>

戦国時代の美濃の国。領主齋藤道三の娘である濃姫は武将の木村駄目助座衛門に思いを寄せ、駄目助座衛門は濃姫の侍女であり隣国尾張出身の愛陀と相思の仲であるが、それは二人とも濃姫には内緒である。美濃が尾張から攻込まれて軍の総大将を決める必要が出た日、祈祷師にお告げを伺って決めようとする道三の性格を利用して駄目助座衛門を総大将に任命させるべく、濃姫は城下で評判の、しかし詐欺師の祈祷師と組んで、駄目助座衛門を総大将に就けることに成功する。戦には勝ったが、捕虜として捕らえられたのは愛陀の父にして尾張の領主である織田信秀。しかも愛陀と駄目助座衛門との想いが濃姫の知るところとなり・・・。

オペラの「アイーダ」が原作だそうですが、そちらは名前しか知りませんのでどの程度原作に忠実かはわからず。一部の名前をふざけているにも関わらず、堂々たる愛の物語を、戦国時代を舞台に違和感なく上演しています。歌はなくても十分面白い話で、史実の取入れ具合も含めて、よくできています。これを1時間20分で終わらせるというのだから、野田秀樹の演出のスピーディーさがわかります(第三部前半の「紅葉狩」は1時間5分しかなかったことが信じられないくらい遅く感じたのに)。

言葉遊びや節目の独白や最後のちょっといい長台詞(笑)は野田秀樹らしい脚本。派手な動きは映像(今回は映像も使ったんですよ)にまかせて、台詞回しも極力普通っぽいまま、いかに役者に物語と演技に集中してもらうかに力点を置いた演出ですが、それが役者の実力を引出すのに功を奏しています。

七之助の愛陀姫なんて本当の女性みたいでした。詐欺祈祷師の2人の、前半と後半の差もよかったですね。他もよかったのですけど、勘三郎だけちとキャスティングがきつかったかも(苦笑)。まあ、今までは勘三郎が主役だったから、今回は他の人の見せ場もたくさんあってよかったのではないかと。

場面転換の多い美術はがんばっていましたが、途中で壁が倒れそうになるアクシデントが何度もあり、ちともったいなかったです。最後の場面の小道具?のアイディア(観てのお楽しみ)はシンプルだけどよかったですね。

ま、時間に余裕があれば観ておいて損はありません。ということで自分は観てしまったので心を広くもって(笑)、当日券情報を。

  • 前売は売切れていても、1階席(上手桟敷席前の通路 + 通路上手側の約15枚くらい:一等席と同額)と2階席(一番後ろの24枚だったかな?:6000円)に補助席の第三部通しの当日券があります。幕見で並ぶのが面倒で余裕のある人はどうぞ。これは朝から売っているので勘違いで買い逃しのないように。
  • 前半の紅葉狩も含めて花道をほとんど使わないので、距離と頭上の圧迫感が気にならない人なら2階補助席でも十分です(ちなみに今回はそこで観ました)。
  • 17時半ごろで、幕見にはざっと60人くらいが並んでいました。日によってはもっと増えると思います。2日目からそれなりに仕上がっていますので、リピーターや様子見していた人の参戦による混雑が予想される後半より、前半でさっさと観たほうがいいかと。
  • 当日券の残り具合を、電話で問合せれば教えてくれます(ちゃんとHPに書いてあります)。全部自前でチケット販売している松竹ならではのサービスですね。便利です。

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