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2008年9月21日 (日)

ナイロン100℃「シャープさんフラットさん(ホワイトチーム)」下北沢本多劇場

<2008年9月20日(土)昼>

バブル絶頂期の頃。主宰する劇団で作・演出を担当していた主人公は、公演稽古中に失踪して伊豆のサナトリウムに引きこもっていた。が、恋人の推測により劇団員に居場所を突きとめられてしまう。劇団員からの復帰要請を断って劇団に戻る意思のない主人公がサナトリウムに滞在している間の、滞在者とその関係者の人間模様。

ダブルキャストの15周年記念公演で、まずはホワイトチームから。雰囲気は前作の「わが闇」に似ていなくもないけど、個人的には「フローズン・ビーチ」と「カラフルメリィでオハヨ」を混ぜたような感覚。ベースのしんみりした話に笑わせる場面をたくさん含めて、時間を感じさせないテンポで仕上げた良品。

笑いに縁のある滞在者たち同士のやり取りと、以前顔に傷を負わせた恋人を含む劇団員とのやり取りに、亡くなった父親との空想上の相談を混ぜた3つを軸に進む話は、チラシで「半自伝的」と書かれている通り、KERA自身がモデルになっているんでしょう。なんというか、笑いを突詰めすぎて「椅子にただ人が座っているのが一番面白い」状態まで行ってしまうというのも因果な話であります。タイトルの意味(劇中で説明あり)が非常に心に染みます。

役者は当然ながら豊作なんですが、ホワイトチームでは松永玲子が出色の出来で、他を圧倒します。そして村岡希美、廣川三憲、新谷真弓、藤田秀世、皆戸麻衣(以下略)など役者の見所は十分です。ゲストには結構渋めの演出だった気がしますけど、それでも十分です。

休憩なし2時間30分といいつつ2時間40分くらいの、見応えのある一品です。当日券はついに前日電話予約が導入されてしまいました。がんばって電話をかけましょう。数が少ない上に補助席メインになってしまいますが、実はメイン通路の補助席が距離、視野の点で非常に見やすいのは本多劇場に行ったことのある人なら知っていること。見切れはおそらくほとんどないですけど、舞台に2階部分があるので椅子席でも最前列のほうが「ひょっとしたら」首が痛くなるかも。

ブラックチームとの差分はブラックチームのエントリーで。

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