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2008年11月 7日 (金)

芝居の食べ過ぎに注意

個人的なつぶやきを読んでの感想。心情を忖度しないまったくの嫌がらせエントリーになるんですが、そうとわかっていて書いてしまうんですが。

年間300本観て、観れば観るほど面白い芝居ばかりで、だけど感想をアップして自己表現というのは、無理な相談ではないかと。

小劇場を観る回数が激減して久しいのでなんですけど、それでも、今の東京の演劇界で年間300本も「本当に面白い芝居」があるとは思えません。ましてや「自分の感性にあった芝居」でフィルタリングしたら桁は2桁に届くかどうかではないでしょうか。何かを表現することは何かを捨てて浮かび上がらせることでもあるから、フィルタリングした後に残る数が増えるほど、表現が甘いことになります。微妙な細部に面白さをみつけて、全体としてはつまらない芝居でもむりやり楽しんでしまっているのではないかと推測しますが、それでは表現になりません。「劇評ブログはもっと厳しくていい」で書かれている通り、厳しく書いても別に問題はありません。

特効薬としては観る量を半分から三分の一くらいまで絞って、「あの芝居を諦めてきたんだからその分も楽しませろよ」と自分の中のハードルを上げることでしょうか。そうすればつまらない芝居を観たときの怒りも自然とかき立てられるはずです。引越で観られる芝居の数が強引に減らされた私の体験談ですが。

いや、年に300本も観てメールマガジンも書いているのに手ごたえも少ないしそれで観劇人口が増えたとも聴かないし何やってんだ自分いままでの時間と金と手間は全部無駄か空しいぞ、というがっかり感があるのは読取っています。ただ、人にいい芝居を紹介する(ことで演劇界を活性化させる)のが第一目的なら、コンテンツへのアクセスを減らして、そのぶん新しいエンドユーザへのアクセス(エンドユーザ「からの」ではない)を増やすことに注力したほうがいいと思います。仕入には熱心だけど営業は昔とあまり変わっていない、みたいな。これまでコンスタントに年間300本も観てきた経験があるなら、観劇本数を100本まで減らしても、想定するエンドユーザに応じたお勧め芝居を選ぶくらいのことは簡単にできるはず。読書に慣れるために乱読する期間が必要なように、芝居に慣れるために数をこなす期間は必要だと思いますけど、すでに数で勝負する時期は卒業してもいいのではないでしょうか。少なくとも2、3年は大丈夫だと思います。

単に誰が読んでいるのかわからないというだけなら、RSSですけど私は全エントリをチェックしています。

ということで迷ったけど久しぶりにトラックバック。

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コメント

「個人的なつぶやき」を読んでいただき、新しいご提案など沢山してくださってありがとうございます。おかげさまで自分の今を少し振り返って考えられました。
「自己表現」という言葉は「公表」に変更させていただきました。「感じたことを世界に発信する」という意味で「自己表現」という言葉を使っておりました。いわゆるアーティストになりたいとは考えておりません。

「何やってんだ自分」と思ってますし、おっしゃるとおり「がっかり」していますが、「いままでの時間と金と手間は全部無駄か空しいぞ」とは感じていないですね。お金と時間の感覚については、自分でも無頓着すぎると思いますが(笑)。

実際にお会いした方にもわかっていただけないのですが(まあ私の話しっぷりでは仕方ないと思いますが)、私は基本的に受身の人間で、今まで仕事でやってきたことで自分から進んで始めたことはあまりありません。あれよあれよという間になぜか乗せられて、ずっと続けてた・・・みたいな状況が、今も続いています。なので営業は今までもやったことがないですし、これからどうするのかもよくわからないです。

「劇場に足を運ぶことが、日本人の習慣になって欲しい」という気持ちから、「個人的にお薦めお芝居を紹介する」ということをしていますが、お芝居を紹介することだけでは日本人は演劇を観るようにならないということがわかってきて、方向転換を迫られている状況です。
観劇本数については、本数よりも質だとは思いながらも、一観客としてはあまりに面白いお芝居が多いため、できれば減らしたくないというのが正直なところです。荻野さんのおっしゃる「劇評ブログはもっと厳しくていい」というご意見に完全に同意というわけではありません。

六角形さんに読んでいただけているということが今わかったのは、幸せなことでした。ありがとうございました。

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