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2008年11月 3日 (月)

the company「1945」世田谷パブリックシアター

<2008年11月1日(土)夜>

終戦から数週間たった日本。闇市に程近い教会の地下室で男が殺されているのが見つかった。占領軍は容疑者や関係者を尋問するのだが、皆が皆、自分が殺したのだという。果たして真相は。

the companyの第2弾は芥川龍之介の「藪の中」を下敷きに、終戦直後の日本人の心の揺れを、青木豪の書下ろしに賭けた一作。結論からいうと、脚本は面白いけれど、劇場選びから失敗している。残念。

いや、一応「終戦直後が舞台だが、戦争を描いているわけではない。第二次大戦のドキュメンタリーではなく、どちらかというと
ロマンティックスリラー、といった趣だ」と演出家のブログに書かれていたのは知っていた。が、これはもっと小さい劇場で、少人数で演じたほうがいい脚本。それを世田谷パブリックシアターのサイズで、闇市の再現と称して多数のエキストラを出したら、脚本のデリケートな部分を大味にしないといけなくなる。シアタートラムか俳優座劇場でやればまた違っていたと思うけど。

役者はパク・ソヒと松浦佐知子と山本亨が頑張っていたけど、全体に力不足が目立つ。あと選曲のジャズが、おしゃれにならずに緊迫感を削ぐ原因になっている場面があったのも残念。

演出家におかれましては、ぜひ少人数で、力のある役者と一緒に、世界の実力を見せていただきたく。PARCO劇場に期待しております。

以下余談。

その1。客席が空いていると客席の空気の密度が上がらないので観ていて乗るのが難しい。

その2。2階席で観ていたのだけど、映像撮影スタッフの脚本を乱暴にめくる音とそのための手元灯が非常にうっとおしかったうっとうしかった。休憩時間中に招待客と思しき人がたしなめてくれたので後半は助かったけど、あれは夜だけ撮影だったのか、昼の公演で誰か注意しておいてくれなかったのか。客席が空いていたから、別の席に代えてほしいと申し出ても失礼ではなかったはず。

追記:あれはNHKのスタッフとのこと。昼の公演にも入っていたとのことで、誰も注意しなかったのかな。音や光にはもっと注意しろよNHK。

2008年11月6日追記:よく考えたらあれはNHKの責任というより制作者の責任ですね。コメント欄も合わせて御覧ください。

2008年11月10日追記:つづり間違いを修正。

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コメント

こんばんは。noriと申します。
(以前新感線の当日券に関する記述でコメントさせて頂きました。)
いきなりのコメント投稿、失礼致します。

劇場にカメラが入る件で、撮影スタッフ(劇場側?)の配慮が足りていないと思われる事象が、自分がよく観劇の参考とさせて頂いている方のブログにも載っていました。そちらの演目は新国立劇場の「山の巨人たち」で、劇場側の対応等詳細な状況が記述されていました。
(同じタイミングで、同じ様なことが起きているなあと思い、気になってコメントしてしまいました。)

こんばんは。情報ありがとうございます。検索すればすぐにわかるのでリンクを載せていただいてもよろしかったのですが、こちらですね。
http://reserve-seat.tea-nifty.com/kanoko/2008/11/1-f313.html
観に行かなくてよかったことがわかってよかったです。過去にいくつかの芝居で劇場でカメラの近くになったことがありますけど、この手の不愉快なことは受けませんでした。

ただ私のケースでは主催団体が制作者の名前を掲示しているのですけど、新国立劇場は制作者の名前を掲載していないので、その逃げとも読める姿勢がますます怒りを誘いそうです。

直接の担当者はNHK(から依頼された外注会社)ですけど、よく考えたら接客の責任全般は制作者に帰することですので、これは制作者の責任ですね。

チラシの段階で告知しておくとか、その席を売るのを当日ぎりぎりまで控えるとか、カメラマンへの注意以外の諸々も含めて、やはり制作者の力量(目配り)の違いかと。

ということで本文に追記しておきます。

はじめまして。
コメント欄に引用いただいている「劇場メモ」のかのこです。
本日エントリーの方にこちらの内容を引用させていただきましたので、ご連絡させていただきます
(私のほうがTBなしにしているもので
このような形でご連絡させていただきました)

かのこさん:

どうも。トラックバックをしようと思っていたら見つからなかったので断念していました。どうぞ引用してください。

これにめげずに楽しい芝居をたくさん観ましょう、ということで。

「1945」にて現場制作をしていた斎藤と申します。
今回の不手際を恥ずかしながら、fringeHPにて知り、いまこのメッセージを書いています。

現場での撮影における配慮のなさ、本当に申し訳なく思っております。
撮影の責任者の方には稽古場にも2、3回来て頂き、劇場での舞台稽古も観て頂き、事前に打ち合わせを行ない、撮影日当日もカメラ位置、明かり漏れ、近くのお客さんとの干渉など様々なチェックを行ない、本番に臨んでおりました。
しかし、結果としてお客様に不愉快な思いをさせてしまっていたという事実、またその事実をその場ではなく、こうやって後日知ってしまったということ、いまさら反省してもしきれないほどの失態であるのは重々理解していますが、改めて謝罪させてください。
本当に、本当に申し訳なかったです。
いまさらどのような対応をしようと、六角形さんの不満を解決することはできないとは思いますが、こちらでできる事があるなら、何なりとお申し付けください、対応させて頂きたいと思っています。
また自分といたしましても、舞台をよく観に行く一観客として、今回の失態がどれほどお客様に対し、不愉快な思いをさせるか、痛いほど理解しています。
それを自分の現場でやってしまった事実を、本当に、本当に深く受け止め、これから舞台制作をしていくうえで心に刻み、より良い環境を創れるように努力したいと思います。
今回の失態、本当に反省してもしきれない事だと思っています。
本当に申し訳ございませんでした。

斎藤様:

謝罪メッセージありがとうございます。書きとめた際のこちらの心境に比べて反響が大きかったため、そこに書かれた斎藤様はより驚かれているかと推察します。

こちらに不満が残るのは当然ですが、代金を支払った分だけ文句も遠慮なく書くのがこちらのブログでの方針で、すでに文句を十分に書いた以上、この件でこれ以上の対応を問うつもりはこちらにはありません。

普段の仕事で至らない面があるのは私も同様です。作品を撮影して残すことの価値は承知しており、また撮影された芝居を当のNHKで観たこともあります。斎藤様におかれましては今回の件を次回以降への検討課題として、よりよい制作を実現していただければと思います。

斎藤です。
六角形さまの暖かいお返事、本当にありがとうございます。
私としましては、今回の失態はもちろん今後の検討課題とし、今まで以上に観に来るお客様の事を考えた制作をしていこうと考えております。
まだまだ至らない点が多々あるとは思いますが、日々精進していこうと思います。
今後も何かお気づきの点があればぜひご指摘ください。
私も、指摘をされないような環境創りを目指します。
今回の件、本当に申し訳ございませんでした。
失礼します。

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