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2008年12月 7日 (日)

パルコ企画製作「グッドナイト スリイプタイト」PARCO劇場

<2008年12月6日(土)昼>

30年近く一緒に過ごして、ついに離婚することとなった夫婦。かみ合わない会話、食い違う想い出、通い合わない心の内をたどる回想。

三谷幸喜の新作。劇場では楽しく、劇場を出た後はなにも心に残らないような芝居が理想と言っていた三谷幸喜が、劇場を出た後も心に残るのは百も承知で出してきた(と思われる)夫婦の微妙な会話とすれ違いを描いた芝居。これが作風のターニングポイントになるのか、それとも特異な1本になるのか、面白うてやがて悲しき芝居です。

妻が夫を離縁した形を取っていますが、まあ実際に男性より女性の方がいろいろ影響を受けることが多いので、その分いろいろ考えているし、全体としては夫に責任がある形に仕上げたのは三谷幸喜の賢いところです。そのいろいろ考えた結果としてどんどん変わっていく女性を演じる戸田恵子の幅の広さと、あんまり変わらない男性(笑)を演じる中井貴一の情けなさの対比は、非常によくできています。観る人によってどこが身につまされるかは違うけど、かならずどこかはひっかかるという点で、とても普遍的な内容ではないかと、偉そうなことをいいつつ感動するわけです。

そこそこ広い舞台を2人芝居で埋めるために中心に集中させた美術、ベッドの距離、演奏者もときどき舞台に参加させる生演奏、登場するアレ(内緒)、5分前から始まる三谷幸喜のアナウンス、黒子の衣装など、細かい工夫がいっぱいです。個人的には時間の前後関係を教えるパネル(観た回では表示が一度間違っていたような気が)は不要だと思うのですが、芝居初心者にはあったほうが親切ですから、そういう細かい配慮のできるあたりが三谷芝居の人気の一端かと。

笑い多数あり、涙少々あり、9000円はやや高めですけど今の日本では(劇場の適度な大きさみたいなものも含めて)このクオリティにはこれが相場と割切って、普段芝居を観る人はもちろん、普段芝居を観ない人にもお勧めです。当日券は当日電話予約が必要なのでご注意を。詳細はPARCO劇場のページでご確認ください。おそらく毎回10枚前後にキャンセル待ち数枚です。

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