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2008年12月 7日 (日)

新国立劇場主催「舞台は夢 イリュージョン・コミック」新国立劇場中劇場

<2008年12月6日(土)夜>

行方不明の息子の消息を知るために、魔術師の元を訪ねた老父。魔術師は老父の願いを聞き入れて、息子の消息を目の前で再現してみせる。行方不明だった息子は紆余曲折を経て貴族の娘と恋に落ちて・・・。

フランスの古典脚本に、豪華な役者を集めて、芸術監督が演出した、新国立劇場気合の1本。ですが、非常に普通の仕上がりになったのがもったいない1本でもあります。

古典「喜劇」なので、やりようによってはいくらでも面白くできるはずなのですが、本筋の恋物語をものすごく堅い演出でまとめてしまったので、なんというか、喜劇にならない。劇中劇の構造なのでそちらを生かすようにしたかったのかと推測しますが、高田聖子がいろいろやって、後半の堤真一が軽めに仕上げて、一回だけ秋山奈津子が飛蹴りを披露して、しかもそれが成立していたのを観ると、これを松尾スズキが演出したらどうなっていたことかと残念でなりません。

この公演は席種によっても印象が変わると思いますが、A席から観た感想では、正面寄りの演出になっていたので、A席以外のほうがいいかもしれません。ちなみに、サイドでも見切れはほとんどなさそうなので、B席やZ席だとコストパフォーマンスが高いです。当日券でも売残っていましたのでこれから観る人はそちらを狙うのもありです。役者については秋山奈津子の全力投球と堤真一の口説き文句と健気な高田聖子と、とにかくいろいろ観られますので、私が言うほど芝居は悪い仕上がりではないですよ。むしろ役者の出来は素晴らしい。昼間に三谷幸喜を観たというタイミングの悪さが大きいです。

今回ひとつ収穫だったのはその席種で、もともと広い中劇場を、舞台を中央に持ってくることで狭く見せた使い方。2階席も禁止しているので、広めの青山円形劇場みたいで、どの席からでも非常に観やすいし、舞台との距離もそれなりに近いです。新国立劇場の公演は客の入りが悪いという噂もありますのでそれを防ぐためという可能性もありますが、災い転じてこれだけ演劇向けの舞台が組めるなら、今後もっとやりようがあると思います。ただ、マイクを使っていたせいか今回はたまに台詞が反響していて聞きづらかったです。あの役者陣なら演出にすらマイク不要だと思うのですが。大劇場(オペラ劇場)も台詞が反射していたので、劇場の構造のせいかもしれない。

唐突ですが、囲み舞台でも臨場感あふれるこんな芝居を観るにつけ、やっぱりシアターコクーンはよく出来た劇場だよなと思います。

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