青年団「サンタクロース会議」こまばアゴラ劇場
<2008年12月22日(月)夕>
サンタクロースに関する様々な討議を行なうことが目的の「サンタクロース会議」第833回から第835回までを、保護者や関係者や識者に加えて、子供を招待して行なう企画。
粗筋になっていなくて申し訳ないが、会議モノかつ会議の参加人物自体がネタになっているので、千秋楽前日とはいえ詳細は書きにくい。面白かったけど粗筋はこんなもんでご勘弁。アダルト編の感想はこちら。
会議1回が1場になっていて、毎回の議題ごとに子供に質問を振るのだけど、その答えを実に上手に拾う出演者が素晴らしい。適切な回答を毎回アドリブで要求されてしかもこなした立蔵葉子と、鉄道マニアの子供の発言を当り前のようにフォローした島田曜蔵がナイス。明らかに気を使っていた議長役の村井まどかですが、無事に会議を仕切った彼女には拍手を。
で、そんな会議でサンタのいろいろが議論されて、その合間にいろんな話が起きて、最後はなんじゃそりゃ、ときれいに落ちるその展開は、きれいすぎて毒づきたい気もなくはないけど、ありと言えばあり。
今回いたく感心したのは、子供客が15人くらい(20人くらい?)いたのに、きちんと巻込みながら話を進めていく手際。客席にお兄さんお姉さんを配置して誘導、チケットの塗絵による時間つぶし、開演前の案内、上演中の発言の振り方と意見の引出し方。なにより子供を馬鹿にしないで、ただし目線は子供に合わせた付合い方。観終わってから当日パンフを読んだら、事前に様々な形で子供の反応を確かめたとの事。海外公演よりよほど不安だったと書いているが、その初めての分野に挑戦する気概と、初めてのことを実現するまでの準備を実践できる限りは、青年団の繁栄は続くでしょう。
子供に安心して観せられるし、実際子供も観ていて参加できて、楽しいと思います。やっぱり平田オリザはすごい。
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