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2009年3月29日 (日)

SPAC「転校生」東京芸術劇場中劇場

<2009年3月29日(日)夜>

 

女子高の某クラス。転校生がやってきたが、どこからどうみても立派なおばあさん。何故かわからないけどこの学校の学生になっていたという彼女に戸惑いつつ、とりあえず授業を受け始める生徒たちの、とある1日。

 

先日やる気のないエントリーをアップしたばかりで、これはいかんと思っていたところ、作者の平田オリザが自分で観て泣きそうになった上に、某所でもう一度観られるなんて幸せという記述まで見かけて急遽出陣決定。傑作だった、観てよかった。

 

女子高生役を本当の女子高生が、転校生役を本当の年配の女優が演じるというアイディアに頼らず、あのやっかいな平田オリザ脚本をストレートに立上げていました。それにしてもこの転校生を、突っ込みもそこそこに受入れて進んでしまうあたり、芝居って本当にすばらしい(笑)。

 

食物連鎖から、世界の高校生事情から、年齢差から、身の回りの出来事から、小説から、動物映像から、いろいろな角度で生と死、出会いと別れを畳掛けてきます。それが前面に出そうになりつつ、学校の日常と生徒の微妙な個性の発露(あるいは成長)の中に収めたり、はみ出したりするこのバランスは、さすがです。

 

平田オリザなら暗転して終わったであろうところ、たぶん演出の飴屋法水の案だと思うのですが、最後の場面で泣きそうになった。最近商業演劇ばかり観ていましたが、あれはプロにはできないし、プロがやってもつまらない。上手い下手なんていう判断基準を一蹴するラストでした。劇場機構を使った演出と映像があったとはいえ、平台に椅子だけのほとんど素舞台、2階席を封鎖してもなお広いこの劇場で、目をそらす暇を与えず2時間弱引張ったのは、間違いなく出演者19人の力。それはきちんと褒めておきます。

 

開演前の客席で「前に観て面白かったからもう一度見に来た」「観た知り合いみんなが勧めるから観に来た」なんていう会話を聞きましたが、それも納得。当日券には軽く50人以上が並んでいました(私はキャンセル待ちで購入)。これが千秋楽でなかったら口コミプッシュを出してもよかった。フェスティバルの最後を飾るのにふさわしい芝居でした。

 

ところで、当日券に4500円払って、後で見たらA席だったんですけど、当日券は1000円上乗せなんでしょうか。私の前の人は3500円で買っていたので、ひょっとしてS列だったのをS席と間違えたなんていうオチだったり。やっぱり、買ったチケットはその場で確認しないと駄目ですね。まあ間違っていたとしても今更の話になってしまうので、芝居の出来に免じて許す。

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