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2009年6月15日 (月)

新国立劇場主催「夏の夜の夢」新国立劇場中劇場

<2009年6月14日(日)昼>

だいぶ前のアテネ。貴族の娘ハーミアは、親が決めた婚約者ディミートリアスとの結婚が不満で、相思相愛のライサンダーと駆落ちする。それを事前に打明けた幼馴染のヘレナは、実はディミートリアスに夢中で、駆落ちのことを話してしまう。やがて4人がやってきた森の中では、妖精の王と王妃が喧嘩の真っ最中。さらに芝居の練習にやってきた素人役者たちが妖精に見つかってしまい、どうなることやら。

名前は有名でも今まで観たことがなかったシェークスピア作品を東京千秋楽に滑りこみで。後藤ひろひとが素直に書いたような(笑)、予定調和の王道ともいうべきドタバタ喜劇、面白かったです。本当です。

妖精の王と王妃が村井国夫と麻美れいって、苦しいんじゃないかと予想していましたが、ぜーんぜんそんなことない。王と王妃の威厳に、子供っぽさを足して、非常に生き生きとした2人でした。4人組は、正直もう少しリズムがいいとよかったのですが、小山萌子を中心に笑いもとって、なかなかよろしいです。素人役者の職人も、妖精たちのダンスや歌も、行届いた演技でよかったのですが、なんといっても妖精パックのチョウソンハが噂どおりの素晴らしさで、いたずら好きとはこういうことかというはしゃぎっぷりで、これはもう観ないとわからない素晴らしさです。バンドメンバーまで羽根を付ける細かさも含めて、全体に、とても雰囲気のよさを感じるカンパニーです。

シルエットで訴える美術+照明とか、違和感を感じさせない妖精の羽根とか、こういうの普段あまり観かけないけどいいなー、と思ったら、外国人スタッフも含めたスタッフワークになっていました。いい悪いではないんですけど、何なんでしょうね、この違いは。

3時間20分は長いけど、苦にならない仕上がり。国立の威力でチケット価格も控えめ。それだけに腹が立つのは、千秋楽ですらS席からZ席まで全席種で空席を作った新国立劇場の営業力(またはやる気、またはその両方)のなさ。再演でそれなりに計算もできたはずなのに、あれは役者やスタッフに失礼だ。おかげで駆けこみでも当日券で観られたんですけど、それとこれとは話が別です。

シェイクスピア初心者にこそお勧めしたかったんですが、残念ながら東京は終わってしまいました。次の機会を願ってください。

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