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2009年9月28日 (月)

公演は観られるうちに観に行くべし

出演者がインフルエンザにかかったために中止になった公演が出たそうです。

長期公演だと「後で観に行けばいいか」と思いがちなんですが、こういう理由で公演中止になることもあるので、観られるうちに観に行くのが吉だと思います。

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2009年9月27日 (日)

大阪の劇団数は東京の十分の一

Corich舞台芸術!の登録団体を集計した結果によると、東京都1880団体に対して大阪府は187団体だそうです。平成19年の人口だと東京都が1275万人に対して大阪府が881万人。実際には周辺の都道府県も影響しますが、人口については京都府と兵庫県を足しても神奈川県一県にかないません。

これだけ多くの劇団が東京でひしめいていられるのは、人口の差以上に
・観客人口数
・これから劇団を始めようとする人口の数(ありていに言えば大学生の数)
の差が大きいためと私は推測します。劇場や稽古場の数にも差があるとしても、それは最初の2つの人口差が長年にわたって影響を及ぼしてきた結果だと思います。

数倍ならまだしも、桁がひとつ違ってしまうと、ちょっと競争にはならない状況のように思えます。首都圏以外で活動している劇団は、首都圏に進出するつもりがないイコール経済的に演劇だけでやっていくつもりはない、となってしまいます。

逆に首都圏のフェスティバルや助成金の出し手は、平田オリザがこまばアゴラ劇場で行なっているように、首都圏以外の劇団を首都圏に紹介する試みをもっと増やしたほうがいいのではないでしょうか(首都圏だけでなく、全国でもいいですが)。

ついでに言えば、首都圏である程度の成功をおさめた劇団は、首都圏以外の公演を何度か経験したあとは、海外に挑戦しろ、とも取れます。だって首都圏での成功が日本での成功とほとんどイコールですから。この場合、一定レベル以上の成功者は(テレビなども含めて)日本だけでも食っていける環境にあるので、積極的に海外に挑戦する理由がないかもしれません。

が、これは私の勝手な未来予想ですが、10年単位で考えたときに、今のマスコミの経済規模は半分以下になると思います。それは当然、そこに働く人数が半分になるか、稼ぎが半分になるか、ということです。そうなってからあわてて他の市場を探すのと、まだ余裕があるうちに次の市場を開拓しておくのとでは、余裕が全然違います。そうなる前に引退できる有名ベテランはさておき、これからあと20年、30年は最低でもやっていく必要がある人たちは、首都圏進出と海外進出を含めたキャリアマップを考えたほうがいいと思います。

念のために書いておきますと、ここでは「経済的に芝居関係の収入だけで食べていけること」を成功ととらえて書いていますので、もしそれ以外の目標の優先順位が高い劇団(劇団で活動する個人を含む)であれば、それはまた別の論理で活動目標を決めていただければと思います、はい。

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2009年9月22日 (火)

2009年10月、11月、12月の公演メモ

この前ようやく公演チラシが大量に補給されたので、一気に書いておきます。足りない分は後で追記。日程は東京公演、順番はプレビューを含む初日順。

・東宝製作「ガス人間第1号」シアタークリエ(2009/10/3-10/31):後藤ひろひとによる東宝映画の舞台化
・Oi-SCALE「カムパネルラ」サイスタジオ小茂根(2009/10/8-10/13):そのうち観たいOi-SCALEによる2バージョン同時公演
・パルコプロデュース「印獣」PARCO劇場(2009/10/12-11/8):古田新太+生瀬勝久+池田成志によるねずみの三銃士公演で、宮藤官九郎脚本
・さいたまネクスト・シアター「真田風雲録」彩の国さいたま芸術劇場インサイド・シアター(2009/10/15-11/1):蜷川演出による若手発掘劇団の初回公演
・五反田団「生きてるものはいないのか」+「生きてるものか」東京芸術劇場小ホール1(2009/20/17-11/1):五反田団の再演と新作の同時上演
・維新派「ろじ式」にしすがも創造舎(2009/10/23-11/3):一度は観たい維新派
・赤坂レッドシアター主催「弥々」赤坂RED/THEATER(2009/10/27-11/3):毬谷友子ひとり語り
・ホリプロ企画制作「奇跡の人」Bunkamuraシアターコクーン(2009/10/23-11/8):以前は大竹しのぶサリヴァンに鈴木杏ケラーで観たけれど、今回は鈴木杏がサリヴァンでケラーが高畑充希(演出は鈴木裕美で同じ)
・新国立劇場制作「ヘンリー六世(三部作同時上演)」新国立劇場中劇場(2009/10/27-11/23):実力派役者で一挙上演だけど見た目の期間ほど公演数は多くないので注意
・KAKUTA「甘い丘」シアタートラム(2009/10/30-11/8):結構評判がよかったはずの岸田國士戯曲賞候補作品の再演
・シス・カンパニー企画製作「バンデラスと憂鬱な珈琲」世田谷パブリックシアター(2009/11/2-11/29):相変わらず役者が豪華なシス・カンパニー公演でマギーの共作、演出ってのが不明点
・ホチキス「いらない里」吉祥寺シアター(2009/11/7-11/15):そろそろ一度は観てもよさそう
・パラドックス定数「東京裁判」pit北区域(2009/11/13-11/23):観たいけどいつもタイミングがあわない
・パルコ企画製作「海をゆく者」PARCO劇場(2009/11/14-12/8):渋い男の5人芝居を栗山民也の演出で
・Bunkamura企画製作「十二人の怒れる男」Bunkamuraシアターコクーン(2009/11/17-12/6):陪審員制度に合せて上演という蜷川演出
・バンコクシアターネットワーク「赤鬼」+「農業少女」東京芸術劇場小ホール1(2009/11/19-11/23):タイの劇団による野田秀樹脚本の上演
・毛皮族「社会派すけべい」下北沢駅前劇場(2009/11/19-12/1):なんか立派なチラシが目についたので
・まつもと市民芸術館企画制作「リア」シアタートラム(2009/11/20-12/6):リア王を元にした別の海外脚本
・プロペラ犬「サボテニング」赤坂RED/THEATER(2009/11/26-12/6):水野美紀が楠野一郎と組んだユニットの第3回公演
・イキウメ「見えざるモノの生き残り」紀伊國屋ホール(2009/12/2-12/7):最近絶好調の前川知大の劇団ですが、公演期間短すぎ
・庭劇団ペニノ「太陽と下着の見える町」にしすがも創造舎(2009/12/5-12/13):劇団ではまだ観ていないタニノクロウ
・M&Oplaysプロデュース「マレーヒルの幻影」下北沢本多劇場(2009/12/5-12/27):脚本演出が岩松了の新作かな?
・グリング「jam」東京芸術劇場小ホール1(2009/12/9-12/23):再演で充実の客演陣を迎えた活動休止公演
・Bukamura主催企画製作「東京月光魔曲」Bunkamuraシアターコクーン(2009/12/15-2010/1/10):KERA脚本演出で、昭和初期三部作(になるかもしれない企画)の第一弾
・青年団「カガクするココロ」「北限の猿」こまばアゴラ劇場(2009/12/26-2010/1/26):再演の科学シリーズ2本立て

これでも省略したほうだけど、半分以上は切らないといけなくて、悩んでしまう。

2009年10月4日追記:
毬谷友子、ホチキス、毛皮族、庭劇団ペニノ、青年団を追加。追加しても観られないんですけどね。

2009年11月2日追記:
パラドックス定数を追加、「海をゆく者」の日程をプレビュー込に修正。

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2009年9月20日 (日)

11ミリ880グラム103枚のチラシの束

大人計画の公演で配っていたチラシの束、あまりにも厚かったので数えました。

・厚さ:適当ですけど、約11ミリ
・重さ:使ったはかりが正しければ、880グラム
・枚数:キャスト表、アンケート、チラシをくるむ紙3枚を除いて、103枚(葉書大から4つ折でやっとA4まで、各種サイズあり)

売れてくると折込広告を制限する劇団が多い中、どれだけ売れても俺たちゃ小劇場だぜ、ってことかどうかはさておき折込拒否しない姿勢は素晴らしいです。近頃芝居を観ていなかったので、チラシが補充されたのも嬉しいです。けど、なんかいろいろ考えさせられます。

私は芝居を観るときはチラシが入る大きさのかばんを持っていくようにしていますけど、せめて最初から手提袋に詰めておけば、持ち帰りやすくて助かる人もいるんじゃなかろうかと愚考する次第です。

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大人計画「サッちゃんの明日」シアタートラム(ネタばれ少々あり)

<2009年9月19日(土)夜>
祖母と父と同居しつつ、ひとりで蕎麦屋を切盛りするサチコ。昔のとある事件がもとで片足がやや不自由。学生時代の同級生が訪ねてきたりするが、浮いた話にはとんと縁がない。そんなサチコが30歳になる前の日の、とある騒動から始まるものすごい出来事の数々。

松尾スズキの新作自体が久しぶりな上に、私が観られなかった時期もあったのでものすごーく久しぶりな気がする(ウーマンリブとかキャバレーは観ましたけど)。後ろ暗さ満開の設定は、本でしか読んだことありませんけど、初期の作品に近いんじゃないかと思われます。こういうのができるのが松尾スズキだよなすごいよな、と思いながら楽しませてもらいました。

下ネタとか身体障害者ネタとかを次々と繰出しながら、薬ネタとか選挙ネタとかタイムリーな話もおりまぜて、ずいぶんと吹っ切れた展開で進みます。でも芝居中の台詞で言っているみたいに「差別とか障害とかも平等に扱って笑い飛ばす(大意)」というのがよいところ。差別をことさら差別しない感じが、最後にある種のカタルシスになるんですよね。ネタばれが過ぎるので具体的には書きませんけど、台詞のインパクトの強さもたまりません。

これを大人計画の役者が演じられるのは普通(といってもすごい)ですけど、客演がまた頑張っている。小松和重はあの動きがすごい。2役演じる演技力以外にあれだけ動けるなら、松尾スズキでなくともオファーが出したくなるでしょう。で、その小松和重のサモ・アリナンズつながりとなる家納ジュンコは、こんな役者が劇団四季に所属していたのは目指した方も雇った方も間違いだろうと言いたくなるくらいの熱演で、秋山菜津子以外にもこれだけの体当たり演技ができる女優が登場したのは喜ばしいです。反面、主役の鈴木蘭々がまだ控えめというか吹っ切れていないというか、確かに下ネタもたくさん振られている役なんですが、芝居の流れの中では全然不自然ではなくむしろおいしいポジションなので、後半に向けてぜひ成長してほしいところです。

当日券情報を少々。見切れらしい見切れはないはずなので席による違いは心配無用。しいて言えば下手の方がやや見やすいかも。基本的にはトラムシートに立見。夜公演は昼間に、昼公演は前日夕方に電話予約が必要なので注意。この日は30人強発番して、立見が数枚余っていた。

それにしても、夜公演の電話が12時からというのは、芝居前に使える時間が制限されてしまうので止めてほしい。10時からでいいじゃないか。と制作に文句を言ってみる。

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2009年9月14日 (月)

NHKの駄目取材に舞台録画の件を思い出す

唐沢なをきという漫画家は残念ながら初耳なのですが、NHKの取材が無礼なので取材拒否+放送中止を要請したそうです。

この件の2ちゃんねるの書込みを追っかけているブログにこんな記録がありました。

159 :名無しさん@十周年:2009/09/14(月) 03:41:59 ID:0V3mB7hR0
おれ、舞台音響屋だけど
TV屋どものだらしなさったらないな

たぶん昔の私と同じ場面に遭遇した人でしょう。事例は多いほうがいいのでfringeの記録にリンクしておきます。まあ観客との窓口は制作なんですけどね。

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三谷幸喜の人形劇

NHKのサイト。三谷幸喜がこんなもんまで手がけているとは知らなかった。三谷幸喜のプッシュがあったと思いますが、瀬戸カトリーヌに声優をチャレンジさせたのは素晴らしい。普段テレビを観ない私だけど、これは迷う。

まあ人形劇って言ったら森本レオの諸葛亮孔明なんですけどね私は。宝くじが当たったら揃えたいDVDのひとつです。

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2009年9月11日 (金)

9月の予定が立てられない

立てられないっつーか、芝居を観に行かなかったらチラシがあんまり揃わなくて、公演情報がようわからんという状態なだけですが。

とりあえずこちらを参考にしてメモ。毎月これだけの量を書く情熱はいったいどこからくるんでしょうね。

・柿喰う客 09/04-13 シアタートラム 評判いいけどもう終わっちゃう
・蜷川三部一挙上演 09/12-10/04 シアターコクーン 観たいけど当日券ばら売りで三部作は無理な予感
・大人計画 09/18-10/11 シアタートラム これは人気過ぎて駄目な予感
・ハイバイ 09/25-10/12 東京芸術劇場 小ホール1 そろそろ観とけ
・ナイロン100℃ 09/28-10/12 本多劇場 これは観る
・松竹新感線 09/30-10/27 新橋演舞場 久しぶりの堺雅人と上川隆也を観るかどうか

時間とお金と運次第というのが現実味を帯びてきた今日この頃。

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うそかほんとか中の人

四季の人って言っているけど、本物かな?

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2009年9月 6日 (日)

ロビーのスタッフにも最低限の演技力は必要

キャラメルボックスの芝居を当日券で観たんですけど、キャンセル待ちになったわけです。キャンセル待ちの内容をかれこれ説明してくれた後で、補助席は出せないので売切れになってしまったらすいません、というほどのことを、チケット販売担当のスタッフが精一杯申し訳なさそうに言ってくれました。

それくらい当り前、と思ってはいけない。先日当日券に挑戦して蹴られた場合もキャンセル待ちになりました。事前に数枚しか出ない見込みなのでと言われてはいましたが、時間になっても順番に並ばせることもしないし、売切れたら本日の販売分は売切れました、とロビー責任者みたいな人にひっじょおぉぉぉに素っ気ない一言で断られました。

チケット販売担当を含むロビーのスタッフは客と対面で接する部署なわけで、客の印象を左右する可能性があります。無いチケットが売れないのは当然として、あー完売したよかったよかった後のお客さんには帰ってもらおう、と考えるのと、せっかく来てもらったのに申し訳ありません今後もよろしくお願いします、と考えるのとどちらがいいか。客の立場から考えれば後者のほうが嬉しいし、そうであれば嘘でも申し訳なさそうな顔と声で買い損ねた客に申し訳ありませんと言ったほうがいいです。

別に本心ですまないと思わなくてもいいですけど、すまなさそうに言う程度の演技力は持っていてほしいです。そのくらいの持合せは、数ヶ月スタッフをやっていれば身につきそうなもんですけど、その程度の演技力もない受付スタッフというのがいるんですよ。よく一言でそれだけ不愉快にさせらられるなってくらいムッときました(そういう意味ではこれも演技力の一種だ)。

そういう目にあった後でキャラメルボックス(ネビュラプロジェクト?)のスタッフを眺めると、全体に最低限以上の演技力が行渡っていて、これは社長の方針の賜物なんでしょう。よいことです。たまにはほめておきます。

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演劇集団キャラメルボックス「さよならノーチラス号」紀伊国屋サザンシアター

<2009年9月5日(土)夜>

家業の倒産により夜逃げとなった家族。夜逃先が債権者に知られないようにと親戚の家に残された小学生の三男は、夏休みになって初めて自動車整備工場の2階を借りていた家族に会いにいく。友だちもいない環境で夏休みの宿題を片付けていたある日、整備工場の社長と「客」が話す会話を耳にしてしまう。

初演を観ていたにもかかわらずまったく内容を覚えていなくて、その点では新鮮に観られました。よくも悪くも、キャラメルボックスの芝居でした。その割には三分の二くらいは素直に観られて、思ったよりも楽しめたかな。私にとっては初演が初キャラメルボックスだったんですよね。内容は忘れても、主題歌の音楽だけは覚えていました。音楽の力はすごい。ちょっと音が割れていた気がするけど。

伏線張りでひたすら進める話が急激に転がる終盤が見所のひとつなんですが、その転がった話があっけなく収束するのもがっかりな点。そこはもっとぐちゃぐちゃになるよねー、とか嫌味を言うくらいなら観てはいけない。甘くないキャラメルはキャラメルではない。

役者もあの演技のトーンが揃っているけど、それでも客演の2人がいるおかげでいくばくかの安らぎが。あと坂口理恵は好演で、初演の印象も好演だったことを思い出しました。主人公の多田直人も比較的素直な演技でよかったです。しかし中学生3人組は、見た目はよいのですが、あの演技は受付けなかった、今の私には無理。

まあ懐かしさから観に行って、懐かしさの分だけ楽しめたので個人的にはよし。大阪公演がひどいそうなので、関西方面で興味のある人は当日半額券でふらっと行ってみてもいいかもしれません。

あと、当日券の受付についていい意味での一言があるんですけど、それは別エントリーで。

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