バンコク・シアター・ネットワーク「赤鬼」東京芸術劇場小ホール2
<2009年11月21日(土)夜>
海辺の漁師村、ある嵐の夜にどこからともなく現れたひとりの男。言葉も通じず見た目も違う男を、「赤鬼」と呼んで拒否する村人。その「赤鬼」をはからずも匿うことになった、村八分の兄妹の話。
リケエというタイの大衆演劇バージョン。タイの歌舞伎+舞踊+囃子みたいなものです。非常に興味深かったのですが、総合的にはちと外れ。
役者はみな上手で、「あの女」役の女性なんかは非常によかったです。が、脚本を編集したために、展開が飛んで感情が追いつかなくなる場面(特に前半)があったのがひとつ。常に音楽が明るくてメリハリが足りなかったのがひとつ。たびたび客席も明るくする照明が(個人的には)集中力を削ぐ方向に作用したのがひとつ。
あと残酷な話なんですが、やっぱり過去2回観た野田秀樹のタイバージョンの完成度は高すぎた。同じアプローチで迫るにはハードルが高いし、違うアプローチで仕上げたくてもやり尽くされている。
リケエの所作が判ると、もう少し違う興味を持てたのかもしれないですけど、残念。
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