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2009年11月15日 (日)

不景気が劇場にやってきた

先日の「海をゆく者」ですが、リピーター割引として1000円引の案内が折りこまれていました。いい芝居だったのですが、実力があるかわりに渋めの出演者で7500円だと、コアな演劇ファン以外は足を運んでくれないのかもしれません。私が観たときはプレビューでしたが、最後列から2列くらいが埋まっていませんでした。昼間公演ではアフタートークを大量に用意しているのも危機感の表れのようです。

ホリプロの「錦秋」は、火曜日x1と木曜日x2(全て昼間)の3公演が中止になりました。「諸般の事由により、上演中止となりました」なんていわれたら、客入りが悪すぎましたと邪推するのが当然じゃないですか。公演を間引くあたりの度胸のよさはさすがと思いますけど。

普段芝居を観ないよ人が観るような場合はお目当ての役者がいる場合がほとんどだと思いますが、上記2本は失礼ながら舞台ファン好みの役者ばかりなので、そういう観客は最初から当てにしていないと思います。それでこの状態ということは、コアなファンに不景気の影響が来たと考えても悪くない推測だと思います。もともと芝居を定期的に観るコアなファンなんて都内でも10万人いるかいないか、というデータも以前あったくらいで、それからファンが増えたという話も特に聞かないので、特に変わっていないのでしょう。昼間の公演で苦戦が続いているということは主婦層の影響が多そうなので、つまり旦那さんの収入が減って芝居どころではないのでしょう。芝居を観に来るくらいだからそれなりに裕福な部類に入るのでしょうか、そこにも不景気がやってきているわけです。

それでもって自分の周辺の給料体系とか勤務状態を見たり聞いたりして思いますけど、若い人はお金がありません。下手をしたら仕事がありません。独身だからといって自由に使えるお金がそんなにあるわけではないです。それで真面目に貯金をしたら、芝居に行ける人なんていません。私も仕事はともかくお金が危なかったんですけど、すれすれで助かりました。ただ、芝居は絞り気味です。新感線なんて、よほど期待させてくれないと観に行かないです。

で、一番働き盛りの旦那さんたちは、もともと芝居を観る習慣の一番少ないグループですけど、そこは給料を減らされた上に忙しいという状態。なもんで芝居なんていっていられない。

だから今の劇場は、芝居関係者(予備軍の学生含む)か、30歳以上で仕事を持っていて独身で芝居に熱心な人か、不景気をものともしない高給取りかのいずれかがメインなんでしょう。あてずっぽうですけど。

最初から自給自足経済圏を前提にしている小劇場の学生または学生上がり直後くらいの劇団は、それこそ赤字前提でやっているからいいでしょうけど、商業演劇はこれからは苦しそうです。年末から年明けにかけて景気が一段と悪くなるでしょうから、上演中止される演目が出てくるかもしれません。

とりあえず注目は、無敗神話を誇る北村明子氏の無敗伝説が続くかどうかですね。今やっている「バンデラスと憂鬱な珈琲」は前売券完売だそうですけど、次回の「えれがんす」がどうなるか。

そして私は、中島みゆきの「夜会」を観たい。これさえ観ておけば、1万円超の舞台はしばらくお預けにできる。年末にかけて気になる作品が目白押しですけど、改めて絞らないといけません。すでに大体決めてはいるんですけど、もう少し絞れと言われると、悩ましいです。来年はもっと厳しくなるかもしれないので、今のうちに観られるだけ観ておけという考えもあるんですが。

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