PARCO PRESENTS「志の輔らくご in PARCO」PARCO劇場
<2010年1月10日(日)昼>
村おこしで箱モノを作ろうとしていたら予算が「身代わりポン太」。今夜中に仕上げないといけない仕事の最中に送られてきた間違いファックスが騒動に「踊るファックス二〇一〇」。血筋のない家柄から名代に引立てられるも、同業者の妬みから損な役を割当てられた歌舞伎役者が一世一代の大勝負に「中村仲蔵」。
今年は観られた志の輔らくご。前半は笑いの多い創作噺2本で(たぶん「身代わりポン太」が新作)、後半は締める。満足。
中村仲蔵は以前も聴いたけど、前回よりも解説を多くして、緊張感が強まらなさすぎるようにしている。筋は知っているので、途中からもう涙目。照明の吊り具合から察するに、中村仲蔵は固定演目。
その枕で、ライバルは同業者ではなくて飽き、飽きが一番の大敵という話があって、最近の自分に心当たりがあって思いっきりうなずく。そういう状態で中村仲蔵を聴くと、精進しないといけないよなと思う。それを志の輔も意識しての演目、かどうかはわからないけど。今の自分には、よくできて文句なしに面白い前半の2本よりも、この枕のほうが堪えた。
<2010年1月15日(金)追記>
そういえば2本目の枕に覚えがあって思い出せなかったんですけど、思い出しました。「毎月新聞」に載っていた話でした(おじゃんにできない)。このときの企画会議に出席していたならともかく、アレンジされた内容から推察するとそういうことでもなさそうです。創作噺を2本も聴かせてもらってなんですが、枕はもっとべたなギャグか、オリジナルか、どちらかでやってもらいたいもんです。
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