新国立劇場主催「夢の裂け目」新国立劇場小劇場
<2010年4月11日(日)昼>
太平洋戦争終戦後で、東京裁判進行中の東京。紙芝居の元締として生計を立てる一家に、復員兵や昔の知合いが転がり込んでくる。それで上手くやっていたある日、GHQから親方に、東京裁判で検察側の証人となってほしいという。
東京裁判三部作と銘打った井上ひさし脚本の最初。よくできていました。が、正直なところ、自分の興味とは少しずれていた。音楽も良かったんだけど、でも音楽劇じゃないほうがよかったような。
戦争の責任をどこに問うかということで、2種類の問題提起がなされていますが、どちらも中途半端に終わってしまう(終わらせてしまった)あたりがまさに日本人に対する問題提起なのかな、と思います。思いますけど、そこで止めるのはまさに紙芝居の「次回こうご期待」なわけで、それはないだろというのが率直な感想。それがこの後の2本でもう少し踏込むのか、問題提起に止まるのかは、せっかくなので観てみます。今の自分の個人的な意見としてはインテリさんの意見に近いのですが、まあそれはどうでもいい。
もっとどうでもいいところでは、キムラ緑子がなぜ洋服の出番が多いのか、全編和服で通すべきではないのかという点がありますが、これも置いておきます。
で、もともと観に行くつもりだったんですが、タイミングとしてこんな日になってしまいました。マスコミも来ていましたな。取材されましたが拒否です。邪魔くさい。
新作は これからずっと 遅筆堂
お悔やみ申し上げます。
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