ナイロン100℃ Side Session「亀の気配」サンモールスタジオ
<2010年9月19日(日)夜>
工場勤務の父親が機械に巻きこまれて大怪我をしたため、東京から実家に戻ってきた次女。心機一転を目指して一緒についてきたそのボーイフレンド。次女は近所の付合いで、ボーイフレンドは父親の働いていた工場のバイトで、あれこれ出てくる秘密の数々。
ほぼ若手公演で休憩なしの2時間20分。役者はみんな上手いしこれからまだまだ上達する気配を感じさせてくれる。全体で見ると男性陣より女性陣のほうが一枚上手に感じられるのは、KERAの眼力なんでしょうか。抑えた中にテンションを感じる女性陣に対して、テンションを表に出しても中で抑えちゃった男性陣という印象です。特に悪役2人。ちなみに、後でサイトを確認するまで菊池明香を植木夏十と間違えていましたすいません。
で、脚本演出ですが、もともと2本立てで用意した脚本を1本にまとめていて、十分な完成度。ただ、今回の話の起点となる父親の話がほとんど出てこなくて、お前らなんで地元に来たんだと突っ込みたくなるところは何とかしてほしかった。元の脚本にはあったのかな。あと、完成度が高いのはいいですけど、高くて発展の余地があまりなさそうなのが気になった。せっかくなので脚本演出にも将来を嘱望したくなるなにかを感じさせてほしかった。芝居がKERAっぽいのは、KERAが手伝ったから当然なんですが、当日パンフのメッセージまでKERAに似ているのは気になる。やっぱり藍より出でて藍より青くなってほしいので、もっとがんばれとあえて低めの評価にしておく。
昔を振返る場面とか、いろいろ面白い場面もあって全体に満足できたんですが、疲れてこれ以上書けないので失礼。あと1ステージだけど、当日券を狙う人は枚数が少ないので早めに並んでください。
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