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2011年2月13日 (日)

春風亭昇太プロデュース「春風亭昇太十八番シリーズ」下北沢本多劇場

<2月12日(土)昼>

昇太の前振り。春風亭昇々による前座で、医者に訊かれて知らないともいえない和尚が小僧を使いに出して探りを入れる「転失気」。以降昇太で、浮気を疑う奥方の疑いを収めるために付添いの権助に嘘を言いくるめて帰らせたが「権助魚」。力士になるように教育された小学生が授業でも力士のようになって「力士の春」。たまたま茶屋で見かけた相手に恋わずらいした若旦那の相手を探す手がかりは一首の和歌「崇徳院」。

昇太で2時間やってくれるなら一度は観ておこうと思って挑戦。なるほど面白い。全体に、前座を長めに笑わせて、本編はぎゅっと圧縮した早口で短め。「権助魚」は構成が本人一押し、「力士の春」は昇太のオリジナルでそれぞれ面白いけど、どれが一番楽しめたかというと、個人的には「崇徳院」。十八番というだけのことはある。

ほかにきちんと見た落語は志の輔くらいなんだけど、それに比べると昇太というのは棘があって毒が強い。芸人なんだから棘も毒もあって当然なんだけど、それにしてもそれが、特に枕だと、強く前に出てくる。嫌いなものを嫌いというのはいいんだけど、何なんだろうな、たまに出てくるあの馬鹿にしたような見下したような感じは。あの毒気を抜いたら昇太ではないと思うし、今の落語ブームの一端を担った自負もあるとは思うけど、それにしてももう少し上手に隠せないものか。

あと、「転失気」はなんか聴いたことのある話だと思ったら、昔々、今は亡き某名人の話で聴いたことを思い出した。もうちょっと落着いてやればいいのにね。春風亭昇々は二つ目昇進らしいので、がんばってください。

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