パルコ企画製作「欲望という名の電車」PARCO劇場
<2011年4月24日(日)昼>
神経がまいった姉が、結婚してニューオリンズに住む妹を頼ってやってくる。気位の高い姉は、妹の夫とことあるごとに衝突する。自宅に遊びに来た夫の友人と親しい知合いになるが、妹の夫とは打解けない日々が続く。
有名どころで一度は観たかった演目を、松尾スズキ演出というので駆けつけました。満足しましたけど、まるで松尾スズキが脚本も書いたかのような、こんな救いのない話だとは知らなかった。ところどころで遊びはありますけど、たぶん脚本には忠実。そしてヒロインの嫌な部分、弱い部分に集中した演出など、「キャバレー」に似ているものを感じた。
池内博之もよかったのですが、圧倒的に秋山奈津子がよかった。秋山奈津子でなかったら途中でペットボトルを投込んでいたんじゃないかというくらい駄目な女(投込まないけどさ)。よくあんな演技を貫徹させられるなと変な視点で感心した。それに比べると鈴木砂羽は、悪くないけどよくもない。あの姉に対して、妹がふわふわしすぎ。でもそれもどうでもいいくらい秋山奈津子につきる。
あと映像が松尾スズキらしくない、ナイロン100℃っぽいと思ったら、ナイロン100℃の映像と同じ人が手がけていました。気持ち悪いのがマッチしている。
ただ、つらい話なので、できれば地震の前に観たかった芝居ではある。3時間10分と体力も要求される。
ちょっと疲れているのでこのくらいで。
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