四コママンガに先を越された芝居
四コママンガ家にもいろんな人がいるけど、その中でもいしいひさいちは別格だと思う。そのいしいひさいちが描いたマンガを取上げたブログを見かけたので紹介。コメント欄も合せて読むこと。
向こうが毎日描いているのに対して芝居は何ヶ月も準備が必要なのはわかっているけど、それでも「芝居が現実に負けている」とか「芝居がつまらない」とか書いた人間としては注目せざるをえない。10年後で10年前を語る表現は、本当なら芝居の得意分野のはずで、自分の記憶では「いやむしろわすれて草」なんかが同じではないけど近い。それをわずか四コマで表現されてしまっている。四コママンガのもっとも注目の高い全国紙で「四コママンガとしてオチてません」と言われるような内容にも関わらず、先に載せられている。
最初に書いたとおり、いしいひさいちは別格だと思う。でも、創り手の側の人が芝居の準備中で先を越されたならスケジュールの話だからしょうがないけど、何も考えていない状態で先を越されたのであれば、それはいち観客から見て情けないぞと自分の事を棚に上げて伝えたい。
それとは別に、この紹介先のブログ主の紹介文が簡にして要を得ている。四コマに圧縮された想いと狙いを解凍した紹介文は、現物の四コマを見ていないけど、むしろこの紹介文のほうが現物よりも感動ものなんじゃないか。零細ブログで芝居の観劇録を書く身としては、こういう紹介文を書けるように精進したい。あんまり素晴らしいので今回のエントリーはそれを引用して終わる。
いしいひさいちは東日本大震災を直接描くことをしませんでした。その代わり「10年前の大きな事故」を描いたのです。10年たてば関係者はみんな元気でやってるよ。みんなあなたたちのことを忘れてないよ。
これは作者による鎮魂の歌です。掲載されたのは2011年5月11日。震災から二か月めの日でした
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