作品をつくるためにはお金儲けもしないといけない
別に私が言うのではなく、ニコニコ動画で有名なドワンゴの代表取締役です。それが今はもっと有名なスタジオジブリに入社したらしくて、それについてのインタビュー記事がこちら。その中に感銘を受けた箇所があったので紹介。
ひとつ目は2ページ目のこれ。
川上氏:
結局,「何が目的か」なんじゃないですか。お金儲けが目的なのか,そうではなくて,作品を作るのが目的で,そのためにお金儲けもしなきゃいけないのか。
スタジオジブリのスタンスは,明らかに後者なんですよね。というか,恐らくはちゃんと物を作っているところというのは,多分そういう組織だと思うんです。
4Gamer:
そうかもしれません。
川上氏:
お金儲けが最終目的になってないけど,それが商業的な成功に結びつくのが,エンターテイメント,コンテンツの世界だと思います。
もうひとつが3ページ目のこれ。
川上氏:
まぁクリエイターというのは,作品を作ることこそが目的ですよね。
4Gamer:
ええ。要するに押井さんが自分の勝利条件として定義付けていたのは,「自分の作りたい作品が次も作れる」ことこそが,“勝利”だと言うんですよ。商業的
に失敗して周りから批判を浴びたとしても,次も自由に作れる限りは勝利者なんだと。逆に大成功を収めた結果,次の作品がその成功に縛られるようであれば,
それは作り手としては敗北なのではないかと。
散々アーツカウンシルの話を書いた最後に「芝居の分野は支援してもらえて当たり前と思っている人が多すぎじゃないか。元は税金だぞ」「なんでそれで食っていける職業として成立つ劇団が少ないんだ。プロとしてやっていくつもりはあるのか」という私個人の問題意識を書きましたが、それをこれだけきれいに言葉で語られると私の出番はありません。
冗談はさておき、作品を作るためにはお金儲けもしないといけない、と考えている人たちの割合はどのくらいなんでしょう。お金儲けが汚いと考えている人が多いとまでは思いませんが、なんかビジネスがおいてきぼりになっているような印象を小劇場界からは受けることが多いです。別に10打数10安打なんて期待はしていないのですが、見送り三振の代わりに次の打席も応援したくなるような豪快な空振り三振で、ホームランを狙ってほしいです。小劇場界はお金のない業界だとしても、打席に立つ機会だけはたくさんあると思うので、そこで空振りした人たちの中から大物が出てきてくれないかと願っています。
« 片桐はいり「私のマトカ」「グアテマラの弟」幻冬舎文庫 | トップページ | 2011年上半期決算 »

コメント