「こんにちは、ぼく、ドラえもんです」「このー、のび太のくせに!」
あとで引用したくなりそうなので載せておく。こちらより。
【進藤:いまや、世界中どこに行っても、ドラえもんに出会いますものね。大山さんは声をアテるにあたって、日本語の美しさを伝えることにとても注意を払ってらしたそうですね。
大
山:そうなの。子どももいつかは「バカヤロー」とか「コンチクショー」を覚えるかもしれないけど、小さいときからそんな悪い言葉を教えることもないで
しょ。まず、ドラえもんは子守用ネコ型ロボットだし、子守用のロボットにスラングをはじめからインプットしないでしょうし。
進藤:なるほど。そうですね。
大山:だから、ドラえもんとのび太の初対面のときも、「やあ、オマエがのび太か」なんて、絶対に言わないはずだと思ったの。
進藤:最初の台本では、セリフはそうなっていたんですか。
大山:そう。でも私は「ドラえもんは、こんなこと言わない」と思って、「こんにちは、ぼく、ドラえもんです」と言ったんです。
進藤:うれしいっ! 「ぼく、ドラえもん」を生で聞けちゃった(笑)。
大
山:そこからずっと、目上の人には「はい、そうです」、「ちがいます」と、いい言葉をつかうようにして。友だちどうしでも”ぼく”とか”きみ”って呼びか
けるようにしてね。ほかの声優さんにも、きちんとした言葉をつかいましょうよと言っていたんだけど、困ったのがジャイアンね。「てめえ、このやろ、バカヤ
ロ」って、いつものび太くんを追っかけ回さなきゃいけないから(笑)。
進藤:アハハ、確かに!
大山:私がそんな言葉はダメって言っちゃったから、ジャイアンも困ったのね(笑)。それまでは「待てーっ」とか「ウォーッ」とか言っていたのに、あるときから「このー、のび太のくせに!」って言いはじめたの。
進藤:悪口なのかどうなのか、わかるような、わからないような(笑)。
大山:でも、言われたのび太がエーンと泣けば、これは罵倒の言葉でしょ。それでジャイアンはその後ずっと「バカヤロー」を使わず、「のび太のくせに!」だけできたのよ(笑)。】
アニメだと出来上がったら口の動きを変えられないはずですけど、長さだけ合せて押し通したんでしょうか。こういうやりとりは普通にテレビの現場で交わされているのかな。ドラマだと逆に現場で変えすぎて脚本家は直すのが仕事って読んだことがありますけど。
それはさておき、これは何で引用したくなりそうなのかというと、役作りだよな、と思ったので。こういうことをどこまで直感で処理して最短でゴールまでいけるかが、役者の勘の良し悪しなんでしょう。
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