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2011年12月11日 (日)

パルコ企画製作「ロッキー・ホラー・ショー」神奈川芸術劇場ホール

<2011年12月11日(日)昼>

婚約したブラッドとジャネットが2人で旅行の途中、森の中で車が故障する。ちょうど近くにあった城に助けを求めて中に入れてもらうと、なにやら城の主人の特別な日だという。現れた主人が2人を実験室に誘うとそこにあったのは・・・。

なんていうんでしょうねB級SFホラーコメディーロックミュージカルっていうんでしょうかこういうの。劇団☆新感線のおポンチ公演と言われてもまったく違和感がない。「俺たちの聖典」というのも案外本当だったみたい。こんなアホバカ舞台が1973年初演って、イギリス人もアホバカだったんですね(ほめ言葉)。

それじゃあアホバカで作っているかというと、むしろアホバカこそ全力を尽くして臨界点を超えるという意思と決意がにじみ出る超大作。手抜き一切なし。さすがにところどころで笑ってしまった。心得ている客がライト振ったりしていたけど、これは公演が進むと増えるのかな。米を投げるって何のことかと思ったらそういうものらしいけど、禁止だそうです。

古田新太(役名までフルター博士だ)のオカマ主人を始めとして、役者のはじけっぷりが楽しい。開幕したばかりというのもあるけど、登場人物ののどの調子がすこぶるよくて、高い声も低い声も伸びる声もよく出ている。カーテンコールの盛上げも堂に入ったもの。客席ノリノリ。

ひとつだけ残念だったのは、盛上げるための大音量で、特に歌の部分で歌詞が聴き取りづらかったこと。飽和するくらいの音量でないとこのテンションが成立しないのはわかるんだけど、もったいなかった。「はじめは右にジャンプ」とか、部分的に聴き取った感じでは、かなり日本語に馴染みそうな歌詞だったんじゃないかと想像したんだけど、まあわからなくても楽しめる。

あと、いつも配役表を配らないパルコ企画製作芝居ですが、今回はチラシがすでに配役表になっていて、ありがたいです。こういうのは継続されることを願って褒めておきます。

東京からの距離が祟ったのか、12月は平日がまだまだ余裕だそうで、トークショーまで企画されていて、カーテンコールでもお願いしている状態。あと自分が観た回の感触だと、週末でも席を選ばなければ大丈夫じゃないかと思う。より狭い劇場で観たい気分もわかりますが、東京公演より若干安いし、劇場の場所は風光明媚なので、スケジュールの空いている人は、中華街かみなとみらいで食事して、港近辺を散歩して、それを台無しにするようなB級ミュージカル見物とかいかがでしょうか。

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