DULL-COLORED POP「完全版・人間失格(女バージョン)」青山円形劇場
<2012年11月4日(日)昼>
ある男が自分の生涯を書いたノートを入手した作家。ノートに書かれた内容に拒否感を示しつつも、そこに出てくる人物を訪ねながら男の足跡をたどっていく。
太宰治は挑戦しようと思いつつ、いつも本を手に取ると合わない感じがして、未だに「走れメロス」以外は知らない。なので設定が現代になっている以上にどの程度改変しているかはわからないけど、たぶんほとんどそのままじゃないかと思う。
観終わった後はすっきりとか感動とかではなく、よくも悪くも嫌な感じ。役者で惹かれたのは学生時代の目立たない同級生と、薬屋の奥さんを演じた2人。逆にちやほやされる理由も暗いところも伝わってこなかった主人公には疑問。脚本とスタッフワークと劇場と相手役で勝って、主人公と演出で負けた。大胆な選曲は賛否あると思うけど個人的には裏目。10年後に同じ劇場、同じメンバーで観直したい。
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