2012年上半期決算
ちょっと時間が経つのが早すぎやしないかと思うようになってきました。
(1)PARCO PRESENTS「志の輔らくご in PARCO 2012」PARCO劇場
(2)DULL-COLORERD POP「くろねこちゃんとベージュねこちゃん」アトリエ春風舎
(3)シス・カンパニー企画製作「ガラスの動物園」Bunkamuraシアターコクーン
(4)C.I.C.T./ブッフ・デュ・ノール劇場製作総指揮「魔笛」彩の国さいたま芸術劇場大ホール
(5)森田オフィス/イッセー尾形・ら企画製作「イッセー尾形のこれからの生活2012 GW in クエスト」原宿クエストホール
(6)ロンドン・ヤングヴィック劇場「カフカの猿」シアタートラム
(7)ナイロン100℃「百年の秘密」下北沢本多劇場
(8)パルコ企画製作「三谷版『桜の園』」PARCO劇場
(9)こまつ座/世田谷パブリックシアター 企画製作「藪原検校」世田谷パブリックシアター
(10)俳優座劇場プロデュース「東京原子核クラブ」俳優座劇場
以上10本、隠し観劇なし、チケットはすべて公式ルートで購入した結果、
- チケット総額は53500円
- 1本あたりの単価は5350円
となりました。去年と変わらないペースです。もっと減らしてもよかったとも思いますけど(ならばどれを切るのかというと悩ましいですが)、ストレス逃避に5月6月のペースが上がってしまいました。読書感想文も何冊か溜めた上に、積読もある。これは追々すすめていきたいと思います。
読返してみて、観た時期によって感想は違っているにしても満足そうな文章が多い。その割に覚えているものが少ないというのはどういうことなのかというと、嘘が多い。別につまらないものを面白いと書いたわけではなくて、日常の忙しさに芝居どころではない状態に追込まれて、それを無理矢理芝居(とか他の事)で戻そうとして、観るのも書くのも集中力に欠けていた。心身ともに余裕のない時期を久しぶりに経験したけど、余裕がないとさらに余裕がないところに追込まれるこの悪循環には、はまらないように気をつけないといけない。
突然ですけど、10年前と今とで何か芝居が変わったかというと、芝居自体はあんまり変わっていない。でも10年前の劇団(役者、脚本、演出などなど)が見かけなくなり、代わりに新しい劇団が出てきた。演技を習うのなんて海外くらいと思っていたら日本にも習う場所ができた。新作一辺倒から再演も以前よりは増えた気がする。劇団中心からプロデュース制作が増えてきた。いろんな分野をまたいだコラボレーションも進みつつある。芸術監督の肩書きを持つ人が増えた。劇場法も成立した。芝居関係だけでもこのくらいはすぐに思いつくくらい変わっている。それ以上に世の中も変わっている。芝居については、この10年は地ならしで、次の10年で大きく変わっていると思う。地ならしを利用して、ここから10年間の変化を起こした人たちが、20年後の特集で取上げられる人たちになる。別に根拠はないけど、世の中の変化はもっと激しいはずで、あるいはその変化を早めて、あるいはその変化の影響を緩和して、あるいはその変化に立向かうための希望をみせるような、そんな動きを芸術が担えるのかどうかはやっぱり興味がある。そして芝居がその一端を担うのであれば、それは誰なんだろう。今活躍している誰かなのか、これから出てくる誰かなのか。それを遠目で眺められればいいと思っています。
引続き、細く長くのお付合いをよろしくお願いします。