イキウメ「獣の柱 まとめ*図書館的人生(下)」シアタートラム
<2013年5月26日(日)昼>
2096年の日本のとある町。御柱様と呼ばれる大きな柱が、周囲を覆われて敬われている。それを見ると幸福感を得られる効果があるが、見た人間は他の人から触ってもらうまで動けなくなる「副作用」もある。が、ある少年に限っては効果も副作用もない。それが周囲に知られ、町長と室長に呼出を受け、柱の由来を聞かされることになる。それは2008年に落下した隕石の話から始まる。
元々は短編だったものを長編にしての2時間15分。隕石や柱に関わった人たちの様々なやり取りが描く日本の思想と不毛と希望。個人的に大ヒットの脚本。2012年のラストと2096年のラストとに、感動、とは違う、何かよくわからない力強さをもらう。
以前観た時よりも全体にレベルアップして、池田成志と共演しても見劣りしなくなったメンバーの中で、脚本のメッセージを背負った安井順平が硬軟おりまぜてエースの風格も漂う抜群の演技。スタッフワークも含めて、全体が一丸となった感のある、はまる人にははまる一本。
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