ナイロン100℃「わが闇」下北沢本多劇場
<2013年6月30日(日)昼>
叔母からの遺産相続に伴って田舎に移り住んだ一家。小説家である父は執筆に専念できる環境に喜ぶが、環境になじめない母は精神を病み、それが原因で夫婦は 別居する。その後も続く複雑な家庭環境で3姉妹が育っていろいろあって、移り住んでから30年後、映画の撮影スタッフが父親の取材に訪れる。
あらすじは初演の感想より。完成度は100%。KERAの「晩年第一作」だったけど、すでに代表作の感あり。初演を観ていなかったら間違いなく緊急口コミプッシュしていた。誰にでも勧められるし、時間と体力と金が許すならもう一度観たい。一幕の最後は泣きそうになった。これを半年の締めに観られてよかった。欠点は3時間半の上演時間だけ。
初演と同じキャスティングで再演できたのを観られたのは幸運で、よほど初演の手ごたえがよかったのか。たぶん再々演があっても同じキャスティングは無理。今回の公演でぜひ観ておいてほしい1本。15日まで東京、その後は大阪、横浜、北九州、名古屋。北九州が2日間3公演で、大阪が1日2公演って、大阪はこういうの受けないのか。
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