芸劇eyes「God save the Queen」東京芸術劇場シアターイースト
<2013年9月15日(日)夜>
地下鉄に乗っている乗客のささやかなバックグラウンド「うさぎストライプ『メトロ』」。2ちゃんねるに書きこまれた自殺予告に対して書込みをする人々「タカハ劇団『クイズ君、最後の2日間』」。双眼鏡で隣人の生活をのぞく女性と、同居しているその友人の会話「鳥公園『蒸発』」。唐突で取りとめのない会話と出来事「ワワフラミンゴ『どこ立ってる』」。寿司屋で店長として働く女性とその店員の2人の関係「Q『シースーQ』」。
東京芸術劇場企画の芸劇eyes番外編第2弾は、決まった持ち時間で女性演出家の5つの劇団を紹介するショーケース。一言でいうとどれもシュールすぎる。「かもめ」の第一幕の劇中劇よりシュール。よく言えば枠にはまっていないけれど、これが10年後に主流とは言わないまでも、ある種の表現団体として認知されるのか。自分は案外オーソドックスで保守的な芝居が好きなんだなと思い知らされる。それと、描く範囲は狭くても何らかの永遠に触れるようなスケールの大きさを希望。
それだとあんまりなので考え直す。スケールの大きさなら鳥公園、ただし一番キていたのもここ。観ていて接点を見つけやすいという点でタカハ劇団、ただし非常に殺伐として救いのない話。残る、伸びる可能性という点ではこの2劇団と上から目線でメモしておきます。
あと、次の公演時期はそれぞれなようだけど、こういうショーケースの上演後に、あまり間を空けずに上演して気になったファンを次につなげる制作の作戦も必要なんじゃないかと。
アフタートークは体力の都合でスキップ。
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