M&Oplays主催・製作「悪霊-下女の恋-」下北沢本多劇場
<2013年9月15日(日)昼>
幼馴染のお笑いコンビの片方の、関西にある実家。相方を連れてきて婚約者を紹介している。すでに父は亡くなっており、母は婚約者と息が合っている。ようやくテレビのレギュラー番組も決まった。が、同級生の撮影を頼まれたと出かけたときから人生が狂い始める。
最近企画の多い、松尾スズキの再演の1本(これは3演目)。勢いといい構成といい場面転換のときに出てくる字幕の切れといい、代表作といっても問題ないくらいの出来。ギャグはいくつか加筆しているみたいだけど、すごい狭い範囲を描いているのに、あっという間に話が進んで、いつのまにかスケールが大きくなっている。これを書いたときの松尾スズキが35歳くらいなのか。すごい。
なんだけど、これは演出と役者が合ってこそよくなる脚本で、その点今回は絶妙のキャスティング。三宅弘城も賀来賢人もよくて、それ以上に平岩紙がよくて、でもやっぱり広岡由里子がはずせない。小劇場の芝居の楽しさと実力を味わえる、小劇場って面白いよと勧められる1本。
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