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2013年11月24日 (日)

次のスーパー歌舞伎は面白いかもしれない

毎度こちら経由でサンスポ記事より。佐々木蔵之介や浅野和之という、舞台向けの人気実力を備えた役者の起用もさることながら、イキウメの前川知大を演出に起用というのがよい。やっぱり歌舞伎に欠けているものは演出だと思うのです。

華も実も求められるスーパー歌舞伎をきっちり仕上げられるか、ってところなんですが、どちらに賭けるかと言われれば仕上がるほうに賭ける。目に見えて新しいことをやろうというのはよい。別の記事によれば日程は2014年3月が新橋演舞場、4月が大阪松竹座で、都内だと1ヶ月公演。チケットきついかな。

パラドックス定数「殺戮十七音」荻窪小劇場

<2013年11月22日(金)夜>

俳句の会を主催する2人。片方が相手の妻と不倫していた。関係が気まずくなるなか、片方は俳句の世界を広げようと薬物に手を出し、片方は会の運営に腐心する。

過去の事件を膨らませていたこれまでのラインナップとは違い、書いていてもこれは違うけどなんと説明するのか迷う芝居。後で当日パンフを読みながら後追いで推測したけど、世界が見えてそれを俳句で描ける才能を持つ男と、その領域を目指そうとする男の芝居。気負った前説とは裏腹に、悪い意味での小劇場感が全面に出て、正直よくわからなかった。野木萌葱ってこんなにマイナー趣味全開な人だったのか。

マイナー趣味なのは別にいいとして、舞台全体にあまりよくない印象を受けた。それは何でだろうと考えて、俳句や薬物など取上げる題材が暗かったり、劇場が狭かったり、いろいろ理由はあると思うけど、たぶん至近距離で観た役者が不健康に見えたのが一番の理由だと思う。役作りかもしれないけど、健康な役者の不健康な演技じゃなくて、単にこの人たちは不健康だ、と見えてしまった。観る側の勝手な思い込みで申し訳ないですけど。

2013年11月22日 (金)

イキウメ「片鱗」青山円形劇場(少々ネタばれあり)

<2013年11月22日(木)夜>

とある住宅街。近所に引越してきた父娘の歓迎を兼ねたパーティーを開催していると、侵入者がきたと思しき形跡が見つかる。そういえば近頃あやしい人影を見たと話題になる。その場はそれで解散になるが、その後で植物が枯れたり、金魚が死んだり、いろいろ不思議な現象が起きる。やがて不思議な現象は住人にも・・・。

ホラー芝居なので、何を書いてもネタばれになりそうなのがつらいところ。驚かすわけではなく、少しずつ嫌な現象が積み重なって、最後にもう一回転させて、しっかりホラーしつつ、細かいネタはそのまま。ホラーの正体が今時の事情にうっすらシンクロしたメッセージ性も感じられて、現実がホラーといえばホラー。役者の「待機」は円形劇場ならではの演出。

ただ全体に密度が薄い。脚本は、個々の登場人物の味付けがいまいち。円形舞台を4つのエリアに区切った演出は、演技するエリアを満遍なく回すためかと思ったけど、順番にアクティングエリアがつぶれていってちょっと悲しい結果に(自分が観たのがDブロックで最初につぶれたエリアの前だった)。そして期待していた手塚とおるが、適役といえば適役だけど、よくいえば贅沢わるくいえば無駄遣い。今回の脚本なら娘の父をやってほしかった。

仕上がりはそれなりに高いけど、前回で俄然上がった期待値には届かず。考えるに、うっすらシンクロと書いたけど、あれはむしろシンクロさせることにこだわりすぎて芝居自体の物語性をブラッシュアップするところまで手が回らなかったのかも。

2013年11月17日 (日)

青年団「もう風も吹かない」吉祥寺シアター

<2013年11月17日(日)夜>

近い将来、極度の円安の進行と外国の経済繁栄により、国力の衰えが目に見えている日本。その反映で、青年海外協力隊の制度が次回から中止になる。この協力隊最後の訓練生の、3ヶ月におよぶ訓練中の休日に交わされる会話を通した人間模様など。

よくこんな設定を思いついたものだと思ったら、平田オリザが実際に仕事で見学して思いついたとは当日パンフより。国力が衰える日本と、なのに援助する日本、それが巡り巡って日本の衰えに拍車をかけることにもなる協力隊という立場を選んだ訓練生たち、という表の流れ。それと表裏一体になったり、ならなかったりする個人の葛藤、という裏の流れ。観て感じる以上にいろいろ稽古しているんだろうな。「贅沢な施設」という台詞があって、実際に豪華に見えるけど、建付けとしては結構そうでもなさそうな美術がよい。やっぱり青年団は本公演は見逃してはいけない。ツアーは1月から、首都圏だと2月に2日だけ上演するので見逃した人はそちらで。

この芝居は大学の卒業公演に「卒業公演に相応しくない、夢も希望もない策本を書いてやる」といって書いたらしい。そういえば、訓練生があと1ヶ月で世界に散っていく設定が、卒業公演と重なる。けど、この5年後に書かれた「眠れない夜なんてない」に較べたら、ずっと希望のある芝居に思えた。根拠のない楽観を煽るのではなく、不安を感じる人の背中を押す要素を持つ芝居として、イキウメの「獣の柱」に近いものがある。そういう点は、やっぱり卒業公演を配慮したのか。

2013年11月 6日 (水)

2013年11月12月のメモ

毎度例年のことながら、どいつもこいつも同じ時期に固まりやがって、とぼやきたくなる年の瀬。

 

・松竹製作「仮名手本忠臣蔵」2013/11/01 - 25@歌舞伎座:2ヶ月同演目公演の前半は仁左衛門降板につき吉右衛門が昼夜務めることになって俄然観に行きたい
・国際演劇研究センター「ザ・スーツ」2013/11/06 - 2013/11/17@PARCO劇場:「魔笛」よりはよさそうだけど日程無理
・世田谷パブリックシアター企画制作「クリプトグラム」2013/11/06 - 2013/11/24@シアタートラム:気になるけど無理
・青年団「もう風も吹かない」2013/11/07 - 11/18@吉祥寺シアター:久しぶりの青年団の本公演
・M&O playsプロデュース「ライク ドロシー」2013/11/08 - 11/24@下北沢本多劇場:長澤まさみ主演の倉持裕の脚本演出
・イキウメ「片鱗」11/08 - 11/24@青山円形劇場:上半期ベストのイキウメは組合せが実に期待できる手塚とおるをゲストに迎えて
・パルコ・東京グローブ座企画製作「鉈切り丸」2013/11/08 - 2013/11/30@東急シアターオーブ:渡辺いっけいに千葉哲也に生瀬勝久と魅力的なおっさんがそろった「いのうえ歌舞伎」ならぬ「いのうえシェイクスピア」でリチャード三世を
・新国立劇場主催「ピグマリオン」2013/11/13 - 12/01@新国立劇場中劇場:マイ・フェア・レディの原作を一度観たいのだけど
・パラドックス定数「殺戮十七音」2013/11/19 - 11/24@荻窪小劇場:観に行けないのは知っていた
・さいたまネクスト・シアター「ヴォルフガング・ボルヒェルトの作品からの九章」2013/11/22 - 11/25@彩の国さいたま芸術劇場大稽古場:遠いというのがネック
・大人計画「バカロックオペラバカ 高校中パニック!小激突!!」2013/11/24 - 2013/12/29@PARCO劇場:PARCO劇場で上演するのにクレジットが大人計画企画なあたりに勢いを感じる宮藤官九郎の脚本演出
・田上パル「報われません、勝つまでは」2013/11/28 - 12/05@アトリエ春風舎:「熊本弁体育会系青春群像劇」にそそられたのでピックアップ
・シス・カンパニー企画製作「グッドバイ」2013/11/29 - 2013/12/28@シアタートラム:この面子でパブリックシアターでなくシアタートラム6000円という横綱企画
・松竹製作「仮名手本忠臣蔵」2013/12/01 - 25@歌舞伎座:2ヶ月同演目公演の後半は幸四郎が昼夜務めますが三津五郎降板につき海老蔵出演に
・Bunkamura主催「マクベス」2013/12/08 - 12/29@Bunkamuraシアターコクーン:長塚圭史が演出に専念して、どうなるか
・DULL-COLORED POP「アクアリウム」2013/12/05 - 12/31@シアター風姿花伝:日替わりゲストがいろいろ
・モダンスイマーズ「死ンデ、イル」2013/12/12 - 12/22@ザ・スズナリ:高田聖子のゲスト出演に気がついたのでピックアップ
・直人と倉持の会「夜更かしの女たち」2013/12/13-12/29@下北沢本多劇場:化けるか沈むかわからないけど良さげなキャストとスタッフ
・パルコ企画制作「志の輔らくご in EXシアター」2013/12/16 - 2013/12/17@イーエックスシアター六本木:ほとんど音楽がメインの会場に落語で参戦
・新国立劇場ドラマスタジオ公演「華々しき一族」2013/12/20 - 2013/12/23@新国立劇場小劇場:第7期生公演だけど、サイトに何も情報がない
・橋爪功×シーラッハ「犯罪/罪悪」2013/12/21 - 12/25@東京芸術劇場シアターウェスト:主催元がよくわからない橋爪功の朗読公演2本立てだけど、すごい聴きたい
・猫のホテル「アバエスク」2013/12/25 - 12/29@ザ・スズナリ:コンパクトな4人公演の形態がちょっと気になる

 

他に野田地図が2013/11/24まで。東京芸術劇場主催「異世代作家リーディング『自作自演』 」2013/11/14@シアターウエストが松尾スズキと岩井秀人の組合せ。東京芸術劇場のクレジットがいつの間にか東京芸術劇場に一本化されていたのがわかりやすくて嬉しい。あとDULL-COLORED POPが12月にシアター風姿花伝でやるはずだけどこれは現時点で詳細情報一切なし。

 

豪華なサイトはいいけどコピペできるテキスト情報を載せないのはまとめに不便なので載せて欲しい。もう業界を挙げて同じフォーマットでコピペできる一覧を作ってくれとお願いしたい気分。

 

<2013年11月24日(日)更新>

 

並び順を修正、直人と倉持の会を追加。

 

<2013年12月1日(日)更新>

 

3本追加。

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