青年団「働く私」こまばアゴラ劇場
<2014年5月31日(土)夕>
人間と会話し、家事をこなしてくれるロボットがいる時代。2台のロボット「タケオ」「モモコ」と住む夫婦。が、家事をこなすはずの「タケオ」がなぜか働きたくなくなった。それで追出すわけでもなく一緒に暮らす夫婦とロボットとの生活の一コマ。
人間の役者と、本当にロボットが出てきて動く「ロボット演劇」。25分くらいで終わってしまう非常に短い作品だけど、ロボットの話も夫婦の話も少ない会話できっちり察せさせて、ロボット演劇っぽいアピールもこなして、ロボットと人間との違いは何ぞやというテーマも盛込んで、実にきっちり仕事していますという脚本。
段々ロボットが意思というか思考をしているように見えてきたけど、それは相手をしている人間の役者の反応や間でそう見えて(ついでにいうとそれは別にロボット同士の会話でも同じで)、演技を受ける側の演技が大事であるというのが演技や演劇の基本なんだなと今さら考えた次第。1000円で安いので、未見の人はちょいと観てみては如何。
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