冨士山アネット/Manos.「醜い男 」東京芸術劇場アトリエイースト
<2014年9月14日(日)朝>
技術者として活躍するも顔の醜さを指摘され功績を部下に奪われそうになった男。改めて妻に問いただすと、その醜さをものともせず堂々としているところが魅力といわれる始末。一念発起して整形外科にかかったところ、奇跡のような整った顔に生まれ変わる。
ドイツの、おそらくはもっと深刻なストレートプレイであろう脚本を、映像と音響とカラフルな照明と衣装を駆使してだいぶ軽く、それでいて刺激的に仕上げた一本。何か料理漫画みたいな表現で嫌だが、こういうのは何と表現すればいいのか。会場の都合上、役者4人が出ずっぱりだったけど(出番がないときは端で待機)、最後まで集中力を持っていた。主役とそのライバルの2人も良かったのだけど、そこを相手にする大原研二と中林舞がかなりいい感じ。
会場は東京芸術劇場のアトリエ(地下へのエスカレーターを降りて左側)で、幅は狭いのだけど高さがあって、それが芝居の印象にプラスに働いていた。照明もろくにないあの場所を会場に使おうと発想したほうも、貸した劇場も、すばらしい。
観終わって外に出たら昼の日差しに違和感を感じるような内容も、ドイツの脚本なので内容に病気と変態が含まれているのは納得というか、ドイツは精神を病んでいるという勝手な印象がある。ドイツに三谷幸喜はいないのか。
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