ナイロン100℃「社長吸血鬼」下北沢本多劇場
<2014年10月12日(日)夜>
社長が失踪して3ヶ月経つある会社。入居するビルの屋上で社員たちは休憩したり愚痴をこぼしたりする。社長の失踪を調べる探偵がいたり、自殺したという社員の真相を追う家族がいたり、向かいのマンションから会話を交わす住人がいたり。
社長の失踪と会社の行方、あと後日談みたいな話はあるけれども、個々の場面は「別役実のコント教室」みたいな展開で進む。個人的に「あり」と「苦手」との微妙なラインだったけど、ちょっと苦手要素が強かった。
全体に暗い話のせいか観た日が悪かったのか、時間がたつほど笑いはどんどん減っていった。出ていたのは詐欺会社(客をだまして稼ぐ)だったけど、今時だったらブラック会社(社員をだまして稼ぐ)のほうがよかったか。悪人役をいきいきと演じるベテラン勢が印象を残すなか、当たり外れの激しい鈴木杏が客演でいい感じ。KERAは女優を演出するのが本当に上手い。
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