新国立劇場主催「ブレス・オブ・ライフ」新国立劇場小劇場
<2014年10月26日(日)昼>
ある島に住む女を、別の女が訪ねる。片やある男の元妻、もう一方はその男の元愛人。すでに男とわかれて久しい2人が交わす会話の数々。
若村麻由美と久世星佳がほとんど出ずっぱりの2人芝居。話のバランスがお互いに行き来して、とても奥が深くて難しい。ロビーに張出してあったインタビューで、「元愛人の寝巻きを着るなんて普通は嫌だけどそこはすでに抜けている」とかいろいろ説明があって、自分が読取れた情報はたぶん脚本の10分の1くらい。会話が切替わるタイミングでバランスがぱっと入替わる展開の早さにたまに置いていかれることもあり。こういう芝居を味わえる人生経験がほしい。
というのは前提だとしても、演出が脚本に負けた印象あり。元妻が久世星佳で元愛人が若村麻由美だったけど、逆のキャスティングのほうがよかったかもしれないという印象。特に根拠は示せないのだけど。
劇場に入って美術と照明を観て、手間隙かかった感のあるスタッフワークを観られるのは幸せなことだと認識。
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