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2015年1月17日 (土)

ホームページ作成者に7つのお願い

観たい芝居を隔月でまとめているのですが、いつも思うことがだいたい固まったので書いてみます。

(1)テキストをコピペさせてください

画像で載せるとレイアウトが崩れない、チラシの使いまわしができる、などなど理由はあると思います。別に画像にたくさん情報が載っていても構いません。チラシの画像を載せるのもいいことです。けれど、最低限必要な情報はテキストでも載せてください。コピペできないので書き写すのが面倒ですしょうがないですし、書き間違えるかもしれません。画像は人間にはいいですがインターネットを介した情報の伝播には不向きです。

最低限必要な情報とは何ですか、というなら、紙のチラシに毎回必ず文字で載せている情報です。私の場合は劇団名(あるいは制作団体名)、芝居名、上演会場、上演期間で、これは基本情報です。他にも脚本家演出家役者スタッフの名前、あらすじ(あるいは紹介の挨拶)、チケット代などです。

(2)英数字は半角を使ってください

フォントはどれだけ凝ってもらっても構いません。アルファベットと算用数字は半角を使ってください。半角と全角が混在すると非常に汚い字面になるのでコピペごとに直しているのですが、手間がかかってしょうがないです。日本語を愛する一派の人が全角で統一しているのなら争いませんが、今時の横書きなら英数字は半角です。全角の英数字は汚いです。ついでに書くと、欧米由来の記号も同じ理由で半角がいいです。

自分も芝居のまとめではアットマークを全角で使っているのですが、当初は劇場名がメールアドレスっぽくなるのが全角にしました。半角にしておいてもよかったと今にして思います。なので記号については争いません。英数字だけ、半角でお願いします。

(3)当日券の販売情報を載せてください

開演X分前に劇場受付で販売、当日券XX円。これだけです。これだけの情報が見つからずに、観に行ったものか往生することがあります。当日券でも電話予約が必要なところは逆に必ず載せるから心配いらないのですが、普通の劇団でたまに載せていないところがあります。劇場に電話すればわかるのでしょうが、今時はそれすら面倒なので避けます。普通の劇団で前売完売当日券一切販売無なんてことはないのですから、何分前から販売するのかだけは明示しておいてください。


ここまでは劇団劇場共通、ここから先は劇場のホームページ限定の話です。


(4)当月含めて3ヶ月先までの情報を載せてください

自分たちの主催がメインの劇場はいいのですが、貸館もやっている劇場だと来月の予定が精一杯という劇場があります。不便です。本当は半年先までといいたいですが、当月含めて3ヶ月までで妥協します。載せてください。

ブリザード・ミュージック」じゃあるまいし、芝居を上演するにあたって3ヶ月前の段階で決まっていないわけがありません。それでも載せない理由としては、ドタキャンを警戒しているのではないか、しか思いつきませんでした。ドタキャンなら身近で見たことがあるので芝居の世界ではそれなりの頻度で発生するのかもしれませんが、それは劇場の責任ではありません。キャンセルが発生した時点でホームページを訂正してもらえればそれでいいです。

(5)見やすい上演カレンダーを採用してください

特に複数の上演会場を持っている劇場に顕著ですが、いつ何を上演するのか分かりにくいです。月曜日-日曜日の7日を縦に重ねたカレンダー形式のものは、会場が多いと1日当たりの情報が飽和して、むしろ不親切です。

これはすでに正解があって、神奈川芸術劇場の公演カレンダーが知っている限りでは一番見やすいです。神奈川芸術劇場に限らず、複数会場を持っているところは公立劇場が多いのですが、真似でもなんでもいいのでこの形式を使ってください。演目と日程との一覧表示でこれ以上一覧性にすぐれたものがあったら教えてください。できれば本多劇場もグループでこういうのを用意してほしいです。

(6)上演する全公演情報を載せてください。

これは(5)に絡む話です。公立劇場に顕著ですが、劇場の主宰公演と貸館公演との区別に熱心な劇場が多いです。まとめて載せてください。劇場の主宰公演かどうかは観る側にはどうでもいい区別です。

別に詳細な宣伝をしろというわけではありません。載せたからといって税金を使った宣伝だと謗ることもしません。基本情報以上の詳細な情報は上演団体へのリンクで済ませてもいいです。ただし上演情報のページには両者まとめて載せてください。載せられないような上演団体ならそもそも会場を貸し出さないでください。

(7)上演団体へのリンクはわかりやすいところに載せてください

これは(6)に絡む話です。詳細な情報を確認しようとしても、まれに上演団体へのリンクがない場合があります。今時ホームページを持たない上演団体は、少なくとも芝居の上演団体では存在しないとおもいます。載せてください。リンクが間違っていたら怒りますが、リンク先の情報が貧弱だったり、ひょっとしたら情報掲載が間に合っていなかったりしても、それはリンク先の上演団体の責任であり劇場の責任ではありません。


ここまで7つ、無茶なお願いはひとつもないと信じているのですが、いかがでしょうか。ホームページ作成担当者の皆様におかれましてはぜひ御一考していただきたく。

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コメント

神奈川芸術劇場の公演カレンダーですが、このインターフェイスは山口情報芸術センターが2007年から採用しています。同じウェブデザイン会社(アライアンス・ポート)が構築したもので、素晴らしいデザインだと思います。この7つは基本に立ち返る提言だと思いますので、fringeでも紹介させてください。

>荻野達也さん

どうも。元祖サイトから構築会社の情報までありがとうございます。山口情報芸術センターのホームページを今見ましたが、公立団体のよくいえば真面目わるく言えば固くて不便な雰囲気を感じさせないサイトでした。何かを作る仕事だと、作る側のセンスもよいですが、その案を採用した側のセンスのよさもほめたくなります。

提供する側が利用する側の使い勝手を想像するのが難しいのは勤め人として理解していますが、それにしたってあんまりだったので、純然たる利用する側の立場としてまとめさせてもらいました。ぜひ紹介して広めてください。

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