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2015年1月13日 (火)

趣向「奇跡の年 ANNUS MIRABILIS」神奈川芸術劇場大スタジオ(若干ネタばれあり)

<2015年1月11日(日)夜>

学生時代からの翻訳活動が目に止まって売れだした作家。彼を見出した女性編集者はこの1年を傑作を連発する奇跡の年にすると意気込んで小説を書きまくるようにハッパをかける。そんな作家が書くのは、整形されて監禁された少女の話と、ロンドンから逃げてきたギリシャの少年少女たちの話。書くのに行き詰った作家の前に、未来から来たという女が現れて作家に執筆の継続を依頼する。そんな1年の話。

チラシに惹かれて観劇。同時並行に進む作家の話と小説の話が2本で、あらすじがまとめにくい。たまに3本同時に話が進むような脚本を、机と椅子とソファー以外ない舞台上で、ムーブメント専任のスタッフが整理して成立させるという演出。

この芝居はどうやって締めるのかと思っていたら、1年の終わりに両方の小説が終わりを迎えて、それが作家と編集者にうっすら重なって、これもある種の奇跡という展開に落着くあたりの強引さはいい意味で驚いた。ラストのりんごのムーブメントは美しい。

台詞というよりは詩のような言葉遣いが多いと思っていたら、アフタートークでも同じようなことを演出家が言っていた。美しいけど、演出家にはタフな演出が要求される。2月のシアタートラムのほうが、再演な分だけ脚本がまとまっていそうなので、そちらを観てみたい。

以下アフタートークのメモ。脚本家に、今回の演出家に、2月の演出家の3人。順不同。言葉遣いはこの限りにあらず。
・時間が巡っていることを最近は意識している。この脚本は1年、2月に再演する演目は4年と、そういう閉じた時間の脚本が多い。作家の場面は春夏秋冬の4場面(だったか? 失念)。
・両方の演出家から、脚本を渡して早い時期に何か場面や演技を想定しているかと訊かれたが、想定していない。言葉だけで書いている。
・東日本大震災の後しばらく経って、あまり社会が変わっていないことに驚いてこの脚本を書いた。劇中小説の1本はペストその他災害が流行ってそれでも人類が生き延びた年を描いているが、あれは東日本大震災を置換えた。

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