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2015年1月31日 (土)

鼻が利くようになるまでが長い

直近で観た100本の芝居の評価をグラフにしたという記事を見つけました。格付け会社でも債務不履行を入れてだいたい21段階のところ、27段階とは細かい。

それだけなら別に読んで終わるところ、以下が引っかかった。

 ちなみに100本中90本をしょーもないといってしまう人は、100本中90本を素晴らしいという人よりも劣後していると思う。後者は大した害はないけども、前者には社会的な害がある。正弦分布に近い評価ができる分野を選ぶのがいいと思う。
 つまらなそうな芝居は見に行かないとか、良さげなものに限るとか。だいたい100本みて、きれいな分布になるように見に行った方がいい。

前半は賛成する。自分が芝居を観始めたばかりのころを思い出すと恥ずかしいものがある。9割にケチをつけるような状態は病気です。芝居観るより他の事に気をつけたほうがいい。

そして後半も、基本的には賛成なんだけど、こと芝居に限ってはそれが難しい。再演モノですら面白いとは限らないのに新作だと面白いかどうかは博打になる、評判がよいと思ったら完売していたり上演が終わっていたりする、金がなければ興味が湧いても手が出ない、スケジュールが合わないこともある、などなど。その結果として観る芝居が少なくなったり、偏ったりしてもそれはしょうがない。

そして、これは他の人はどう考えているのか気になるところだけれども、当たりからはずれまできれいに正規分布させる必要はなくて、当たりを連発させることができるならそれに越したことはないんじゃないかと思う。ただし、ここが面倒なのだけど、よくわからないモノに手を出してしかも高い打率を上げるには一定数の経験が必要で、その過程では正規分布ではなく9割にケチをつけるような状態は一度は通る道ではないか、ということ。趣味でも仕事でも日常でも何でもいいのだけど、ある程度以上に熱心にコミットしようとする分野では、何もかもが新しい状態から何もかもがクズに思える状態を通って、ようやく健全な分布に至るのではないか。

そこまでが長いから、芝居のような分野では観る側もなかなか上手くいかないのでは、という感想。

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コメント

おっしゃるとおりだと思います。

観劇歴が長くかつケチつけるために見ているような特殊観客を想定していましたが、鼻が利くまでということを想定すれば、ほんとにおっしゃるとおりだと思います。

>さくてきブログさん

どうも。引用しておいて確認が遅れてすいません。

それにしても、数をこなす以外に、できるだけ短期間で鼻が利くようになるために何かいい方法はないものでしょうか。ただでさえ表現系の分野は観る側に一種の慣れを要するのですが、絵や音楽のように短期間で大量に鑑賞できる分野と比べて、舞台はそれが難しいと思います。

早いうちに一度でも感銘を覚えるような舞台に出会えていれば慣れるまでの長さも気にならないと思いますが、そういう舞台に出会う前に「見限る」人のほうが多いような気がします。

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