M&Oplaysプロデュース「結びの庭」下北沢本多劇場
<2015年3月7日(土)昼>
財界の大物の一人令嬢と、企業買収案件を主に手がける弁護士。かつて令嬢が被告になった事件で無罪を勝取ったことを縁として2人が結婚して1年が経った。家政婦とアシスタントの弁護士とからサポートを受けて順調に暮らしているように見えた2人だが、過去の事件を蒸返すような恐喝が弁護士の夫に届く。
岩松了の新作に、「アイドル、かくの如し」以来2回目となる宮藤官九朗を主演に招いての5人芝居。面白かったのだけど、今まで観た岩松了の芝居より、さらに全体に親切な印象。若干説明台詞が多かったか。
いつも台詞が身についた雰囲気になる宮藤官九朗だけど、役どころが普段と違うからか、初日からまだ間がないせいか、一生懸命正しい雰囲気で台詞を話そうとしている感じがして、すごい新鮮だった。他のメンバーは馴染んでいて、岩松了の芝居ではやっぱり女優が怪しい雰囲気を生き生きと演じている。芝居中でもネタにしていたけど、舞台が転換するので軽くなるように作ったのだろう舞台美術が、立付けの悪さで雰囲気を損ねていたのは残念。序盤で異音がしたのは何かのトラブルか?
あと、ちょっとだけネタばれになるけど、岩松了の芝居は前向きな設定で開始して後向きな展開で終わることが多かったけど、これはその逆に思えた。あんな展開になって前向きかと言われると困るけど、今どきの前向きだと思う。
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