ロバート・デ・ニーロのティッシュ芸術学部卒業式スピーチ
冒頭で鼻をかんでティッシュなのかと思ったら、ニューヨーク大学は学部それぞれに名前がついているようで、芸術学部のティッシュ(Tisch)はアメリカで有名な芸術学部らしい。
アメリカの大学で卒業スピーチというとスティーブ・ジョブズの「Stay hungry, stay foolish.」が有名だけど、たまたま見かけたロバート・デ・ニーロの卒業スピーチもなかなかよかったのでご紹介。これは名づけるなら「Next!」になるのかな。翻訳してくれた人ありがとうございます。
映画、ダンス、演劇。それらは芸術家が自分の個性を演じたり表現したりする場ではない。それらは芸術家の集団が貢献し協力し合うことによって可能になる芸術作品なんだ。
ああ、こういう視点で語れるベテランは格好いい。
もし彼らが舞台芸術の世界で生きていく才能と強い望みを持っているのなら、私はこう言う。誰かと一緒に仕事をする時は、全てを良くしようと頑張れ。だが君はプロジェクトの全てに責任があるわけではない。責任があるのは君の役割だけだ。
映画やダンスの作品や舞台やコンサートに出て、批評家や観客の評価が悪くても、それは君のせいではない。なぜなら君は持てる力の全てをいかなる仕事にも注ぎ込むからだ。
君は自分が演じる役について偏見を持たない。自分が携わる仕事に対する批判に悩まされるべきでもない。エド・ウッドやフェデリコ・フェリーニやマーティン・スコセッシの作品で働くとしても、君の責任と君のやることは同じだ。
これなんかは「"Don't take it personally."」に通じるものがある。
翻訳では(会場笑)を多めに含めているけど、映像を見るとそこまでではなく、むしろロバート・デ・ニーロの声の深さに丸め込まれている感じがする。
お時間ありましたらどうぞ。
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