日本総合悲劇協会「不倫探偵」下北沢本多劇場
<2015年6月25日(木)夜>
ビルの一角に事務所を構える探偵。不倫の調査で依頼主を口説いて関係を持つ。が、翌日に隣の空き部屋で殺人事件が見つかり、被害者は依頼主の夫。その調査に来たのがかつての相棒である女刑事。刑事だったころのコンビで事件を追う。
ずいぶん豪華なキャスティングだと思ったけど、びっくりするほどB級に徹したギャグ舞台。部分的に切れのある台詞もあるけど、ほぼ全編にわたってB級ハードボイルドで、さらに途中でB級であることをさらに揶揄するようなコメントもはさむ。きっちりオチはつけたけど、雰囲気しか残らないというチラシのコメントに嘘はない。
松尾スズキや平岩紙や二階堂ふみが漫画っぽさを出していたけど、それを完全に漫画にしたのが片桐はいり。その割りに出番が少ないというか物足りない。もっと片桐はいりが観たかった。
今回はプロジェクションマッピングも使っていて、松尾スズキは初利用かも。芝居ではKERAが最初に使って、それからほぼずっと使っていると思うけど、それがここまで広がっている。そろそろこなれてきたのかな。
« ロバート・デ・ニーロのティッシュ芸術学部卒業式スピーチ | トップページ | 2015年上半期決算 »
コメント